東京・羽田空港で2024年1月2日に発生した日本航空(JAL)機と海上保安庁機の衝突事故で、預けられたペットが救出されなかったことをめぐって論争が起きる中、実業家の堀江貴文さんが11日公開のYouTube動画で持論を語った。
「ニオイもするしなんかモフモフ言いながら餌食ってるし。めっちゃ気になる」
貨物室に預けられていたペット2匹が犠牲になったことを受け、SNSを中心に「機内にもペットを持ち込めるようにすべきだ」などとする議論が巻き起こっている。
堀江さんは「羽田空港衝突事故後のペットの機内への持ち込み論争についてお話しします」と題した動画で持論を語った。
「ペット愛好家のインフルエンサーとか有名人の人たちが、これを機に『ペットの機内持ち込みを解禁しろ』と......」と世間の声は理解しているとし、国内外でペットの機内持ち込みができる航空会社があることにも言及した。
堀江さんは、過去に他の乗客のペットと機内で乗り合わせたことがあるという。米国で入国で手続きの長蛇の列に巻き込まれ、乗る予定だった飛行機を逃してしまった時の出来事だ。改めて確保した便は、久々に乗ったエコノミークラス。他の乗客から席を替えて欲しいと声をかけられた堀江さんは「ああ、いいっすよ」と快諾。替わった座席の隣に、大きな盲導犬が乗っていたという。
「多分ゴールデンレトリバーとかその辺だと思うんですけど、盲導犬ですね。めっちゃでっかいんすわ。もちろん盲導犬なんですごく大人しいんですけど、それでもニオイもするしなんかモフモフ言いながら餌食ってるし。めっちゃ気になるんですよね」
堀江さんは席を譲ったことについて「なんでちゃんと確認しなかったんだろう」と後悔したといい、「多分犬嫌いな人とか苦手な人は、本当地獄のようなフライトだと思います」と振り返った。
「『犬を持ち込んで欲しくないな、ペットを持ち込んで欲しくないな』って言う人たちいっぱいいる」
盲導犬のような「サービスアニマル」とペットでは扱いが異なるものの、犬や猫が人間と同じ空間にいるという点では同じだ。堀江さんは
「ペット愛好家の人からするとですね、その気持ちわかんないと思うんですけど、『なんでこんな可愛いのに』とか。それは永遠にね、お互いに分かり合えないと思いますので、趣味嗜好の話なので」とするも、こうした経験から堀江さんは「正直、機内持ち込みっていうのはそういう観点からも僕はあんまり、嫌だな。正直嫌だな。できればやめてほしいなって思います」 と主張した。さらに、
「ペットに対してネガティブなことを言うと叩かれたりとかするんで、なかなか言いづらい、声を出しづらい」ご時世だとするも「潜在的に『犬を持ち込んで欲しくないな、ペットを持ち込んで欲しくないな』って言う人たちいっぱいいると思います」
と推測した。
「僕はね、旅行に犬連れてかなくてもいいんじゃねえのって思います」とし、「車で移動できるところは車で移動してですね...遠くに引っ越すとか、そういった時以外にあんまり旅行に連れてくとかはどうなの? ペットホテルに預けて移動する方がいいんじゃないかな」と疑問をこぼした。
また、ペットを機内に持ち込める場合であっても、ペットは機内持ち込みの「手荷物」という位置づけだ。他の手荷物と同様、ペットであっても緊急脱出時に持ち出すことはできない。
堀江さんはこうしたルールについて「万が一そういうエマージェンシー(緊急)の事態になったら、『ペットは機内に置いて行ってくださいね』って、そっちの方が辛いんじゃないのって思いますね」とした。
「お金に余裕がある人はプライベートジェット使えばいいし、どうしても連れ回したければそうすればいい」とし、「結局(緊急)脱出するときはペットを置いていかなきゃいけないってルールは変わらないと思います」と推測した。