プロ野球横浜、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(65)が2024年1月11日にユーチューブを更新し、山川穂高内野手(32)のフリーエージェント(FA)移籍に伴う和田毅投手(42)の人的補償報道に対して独自の見解を語った。この問題をめぐっては、日刊スポーツ電子版が11日に西武が山川の人的補償として和田を獲得する方針を固めたと報じていた。
23年12月に山川がFAでソフトバンクに移籍。山川の昨季の年俸は2億7000万円(金額は推定)でAランクとみられ、西武はソフトバンクに対して金銭もしくは人的補償プラス金銭を要求することができる立場にあり、渡辺久信GM(58)は人的補償を選択することを示唆していた。
和田は「うれしさと複雑な心境だと思う」
高木氏は今回の報道に関して「和田本人の心情を察するとプロテクトされていないんだと。されていないというショックと、それでも42歳の俺でも西武で必要とされているという、うれしさと複雑な心境だと思う」と語った。
和田は23年シーズン、先発ローテーションの一角として21試合に登板し8勝6敗、防御率3.24を記録。8勝は有原航平投手(31)の10勝に次ぐチーム2位の数字だ。16年の15勝以降、2桁勝利は遠のいているものの安定した投球でチームを支えてきた。
「プロテクトされていなかったというのは駆け引きに負けたということ」
高木氏は「(ソフトバンクに)必要ないということはない」とし、「去年もしっかりとした成績を残しているし。それを考えるとローテーションの一角として入れようと考えていたと思う。42歳ということを考えると駆け引きがある。(西武は)42歳の和田を取らないだろうという」との見解を示した。
さらに「(和田は)投手陣の顔だよね。そういう人間がプロテクトされていなかったというのは駆け引きに負けたということしかないよね」と指摘し、「和田という顔を持っていかれたということは山川に対してのプレッシャーがある。相当打たないと叩かれるのは必至だよ。状況的に山川は相当悪い状況にまた追い込まれたということだよね。相当なプレッシャーがかかるだろうし、色々な憎しみだとか色んなものが生まれなければいいと思う」と懸念した。