中古トヨタGRヤリスの購入意思伝えたのに...「勝手に売られた」 客投稿で波紋、販売したネクステージは「憶測」否定

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   中古車販売大手「ネクステージ」(名古屋市)で中古車購入の意思を伝え、店員が承諾したものの、後日勝手に車を売られてしまったと、X(旧ツイッター)上で投稿があり、波紋が広がっている。

   この投稿について、ネクステージは「個人情報になりますので、詳細は控えます」と取材に答え、そのうえで、適正な営業をしていることを強調した。

  • 購入を約束したという中古車(写真は、殿@passing_styleさん提供)
    購入を約束したという中古車(写真は、殿@passing_styleさん提供)
  • カーセンサーのネット版に載った広告(画像は、殿@passing_styleさん提供)
    カーセンサーのネット版に載った広告(画像は、殿@passing_styleさん提供)
  • 購入を約束したという中古車(写真は、殿@passing_styleさん提供)
  • カーセンサーのネット版に載った広告(画像は、殿@passing_styleさん提供)

即決で買いたいと伝えると、営業の予定がいっぱいだと説明

「【悲報】 ネクステージにワイのヤリス勝手に売られる。。」

   投稿者の「殿」さん(@passing_style)は2024年1月9日、こんなタイトルで自らのXに投稿したうえで、「事の経緯」を説明した。

   それによると、トヨタのスポーツカー「GRヤリス」が走行距離420キロで約470万円と中古車情報メディア「カーセンサー」のインターネット版広告に載っていたのを見つけ、23年12月25日に名古屋市内の店舗に買いに行った。

   すると、違う場所に置いてあると言われ、そこまで行くと、広告とは違い約490万円と価格が上がっていた。20分間ほど待つと、新卒だという店員が来て、価格が上がった理由について、オークション相場の変動があるためといった説明があったという。

   車に商談が入っていなかったため、即決で買いたいと伝えると、この日は営業の予定がいっぱいだと説明された。キャッシュで支払うと告げると、店員はそのことは承諾したという。

   店員は、営業開始の24年1月2日に連絡するとしたというが、連絡が来ないため4日に確認すると、2日のうちに売れてしまったと言われた。お詫びに代わりの車を探すとして、走行距離5000キロのヤリスを提示された。しかし、距離が多過ぎるため、せめて1000キロ以内の車を望んだ。とはいえ、そもそも2日の販売をキャンセルすべきではないのかと納得がいかなかったとしている。

   この投稿は、3万件以上の「いいね」が集まっており、売られてしまったことに様々な推測が出ていた。

「在庫がある中古車を広告に載せており、おとり広告はありません」

   投稿について、ネクステージの広報担当者は1月10日、「個人情報になりますので、詳細について説明するのは控えたいと思います」とJ-CASTニュースの取材に答えた。

   そのうえで、一般論として、価格については、中古車相場の状況で変える「デジタルプライスモード」を設定しており、日替わりで価格は変更されると説明した。このため、カーセンサーのネット版広告を見た日と店に行った日では、価格が違うことがありうるという。

   この広告について、条件のいい車で誘う「おとり広告」ではないかとの指摘がX上であったが、広報担当者は、「在庫がある中古車を広告に載せており、おとり広告はありません」と否定した。また、キャッシュより利益が出るローン契約を優先しているのではないかとの憶測も出たが、「ローンが優先ではなく、現金の入金と優劣はつけていません」とこちらも否定した。

   今回のトラブルについて、投稿者の「殿」さんは10日、取材に応じ、手付金を入れたり、仮契約をしたりしたわけではなく、その場で車を買いますと口頭で約束したことを明らかにした。

「手付け金おいていけば良かったなーって思っています。過去に沢山車買いましたけど、手付けなんか入れなくてもその場で即断即決で買う意思を伝えて後日送金何度もしてますので、こんな風になるとは思わなかったですね」
「この件に関して特に怒ってる訳でもなく。普段から色んな車沢山買ってまして、こんな事もあるんだなぁってだけですね」

   ただ、「殿」さんが購入の意思を示したことに対し、ネクステージの店員は、今は対応できるスタッフがいないと言い、1月2日に購入手続きをしたいと提案してきたとも明かした。

   広告を見たのも、店に行ったのと同じ12月25日だとして、その日付が載った広告のスクリーンショットや車の写真データも示した。その後も、23年内は同じ価格で載っていたとの記憶があるという。年明けには、カーセンサーでこの広告はすでに載っていなかったともした。

   「殿」さんは、カーフィルム専門店を経営しており、「大手ではないですが、僕も車業界に身を置く者なので、ウチでしたらこういう事は無いのかなという感じです! 良い勉強になりました」とつづっていた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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