自分の現状を理解することが大切
取材に応じた森下理事は、スマホ依存の原因について「オンラインゲームのやりすぎやSNSに熱中すること、ドゥームスクローリング(インターネット上の悲観的なニュースなどを見続けてしまうこと)になってしまうこと」を挙げる。
スマホ依存が重篤になると、睡眠や食事、排せつ、入浴がしたくなくなるといった生活に支障が出てくると指摘。「重度になると、オンラインゲームが止められずに睡眠時間を削ったり、SNSでメンタルヘルスに支障をきたす、スマホ操作に熱中して部屋から出られないということがあります」と話した。
スマホ依存の解消方法として、各種依存症の治療を手掛ける「久里浜医療センター」がネット上で提供している「スマートフォン依存スケール」を紹介。これはスマホに関する質問が並び、チェックを付けて自己診断するものだ。また、自分がスマホを見ている時間を計測してくれる「スクリーンタイム」の機能を使うなどして、自分の現状を理解することが大切だと森下理事は語る。
その上で、「『スマホを極力見ない』との気持ちで、部屋の少し離れた場所にスマホを置いたり、時間を決めて利用したりするなど生活環境の整理することが改善方法につながる」とした。