初年度最下位で「この戦力では辛い」と泣きつく
田尾氏は「僕は王さんが大好きで今まで色々とお世話になった方」とし、次のように自身の見解を述べた。
「1球団の利益だけでものを考える人ではない。これはずっと感じております。僕が楽天で2005年に監督をさせていただいた時に、あまりにも弱い。そういう戦力でした。そこで当時ソフトバンクの監督をされておりました王監督には来季に向けて『監督、なんとか協力していただけませんか。この戦力では辛い』と。ソフトバンクには余剰戦力になっている人が何人かいたので『この選手たちをうちにいただけませんか』という話をした時に快く返答して頂きました。『分かった。協力する』と言っていただきました。王さんは自分のところの球団だけでなくプロ野球界全体を考えてくださっている人なんだと」
さらに「王さんという人間はそんなに器の小さな人ではない。もっと大きな視野で色々なことを考えていらっしゃる方なんだということを皆様にも感じて頂きたい。1球団の会長に留まらずにプロ野球のコミッショナーになっていただきたい人」と評し、「『ソフトバンクを強くするために欲しがったのだろう』と書かれているのもありましたが、そんな小さいことだけでは動かない人だと思います。色々なことを考え色々な批判を受けることを覚悟して今回山川選手を取ったと思う」との見解を示した。