炊き出しカレーも食べる...れいわ山本太郎氏の被災地入りに「心から愕然」 維新議員が猛批判「何やってんだよ、本当に」

「渋滞を始めとする負担を被災地にかけてまで発信すべき情報であったとは到底いえない」

   音喜多氏は8日、Xやブログで「2つとして同じ被災地はない。東日本大震災との違いと、やっぱり不用意に国会議員が入るべきではなかった理由」として被災地入りに対する持論を展開した。

   山本氏の行動について「被災地に決して小さくない悪影響と負担を与えた彼から発信された情報や提案が、ことごとく政府や県知事・関係者が把握している域を出なかったことに、心から愕然としています。何やってんだよ、本当に」と激怒した。

   音喜多氏は「2011年から2016年まで約5年間、東日本大震災の復興支援に従事していた」ことから、「災害対応については一方ならぬ思い入れを持っている」という。

   山本氏のレポートを「物理的な制約から100%の地域にまで支援が行き届いていないのは事実としても、渋滞を始めとする負担を被災地にかけてまで発信すべき情報であったとは到底いえないものだと断言します」と指摘。さらに、今回の震災を「東日本大震災の次くらいのレベル」と表現した山本氏に違和感を覚えたとした。

   「大前提として『同じ災害・被災地は2つとしてない』」とし、東日本大震災では「行政と連携しないNPOや支援団体が活躍し、行政の手が行き届かない地域にまでカバーした」が、こうした動きは「あまりにも被災範囲が広域で、行政だけではとても支援の手が行き渡らないことが明白だったから」だと説明した。

   今回の地震では「被災範囲は深く、そして狭い」ことから、被災地入りするためのルートが限定されており、東日本大震災の時とは事情が全く異なるという。個別でのボランティア活動は「全体最適を阻害して被災地全体にはマイナスになります」と訴えた。

   自身に向けられた「安全圏から文句だけ言うな!」「被災者ひとりひとりに寄り添う政治家こそが本物だ」などとする意見も理解できるとしつつ、「それは命を大事にする政治家であればあるほど、寄り添ってはいけない『お気持ち』」だとした。「小さな声を拾う、一隅を照らすのが政治家だとするならば、緊急車両の到着を待つ人々の存在にこそ想像力をはせるべき」とつづっている。

   音喜多氏は6日のブログでも「与野党6党で当面の国会議員による被災地入りの自粛を申し合わせたばかりなのに、某党の代表が乗り込んでいるSNS投稿を見て膝から崩れ落ちました」などとして厳しく批判していた。

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