れいわ新選組代表の山本太郎参院議員が令和6年能登半島地震の被災地に入ったとX(旧ツイッター)で報告したことに波紋が広がる中、日本維新の会の音喜多駿参院議員が2023年1月8日、Xやブログで「何やってんだよ、本当に」などと山本氏を批判した。
「物はあるのに物がない状態を作り出しているのは、政府の無責任」
山本氏は5日、自身に対する「この混乱状態も含めて国会議員に知ってもらいたい」「あまりの政府の後手後手に、命が蔑ろにされている」などの声を受け、直接話を聞くためだとして被災地の能登町に赴いたと報告した。
山本氏は「始発でレンタカーに空きがある駅まで移動」して現地入りし、状況を聞いたという。「話をしながら彼らの晩ごはんの炊き出しに誘われ 凍える寒さの中、カレーをいただく」とも明かしていた。
岸田文雄首相は4日以降、「必要な物資を速やかに被災地に届けるためにも、渋滞解消が重要」などとして、不要不急の一般車での被災地への乗り入れを控えるよう繰り返し呼びかけている。石川県や馳浩石川県知事も「能登へ向かう道路が渋滞し、物資が届かない、患者の輸送回数が減っているなど救援部隊も大変困っています」などと訴えていた。そうした中での山本氏の報告に、SNSでは応援の声もある一方で批判が多く寄せられた。
山本氏は7日にも「物はあるのに物がない状態を作り出しているのは、政府の無責任であり、それこそが最大の目詰まりの原因」などと政府や県の対応を批判し、「ニーズを聞きとるではなく、支援メニューを示せ」「いつまでに出来るかの見通しを示せ」などと訴えていた。