うつ病患者、筋トレ3か月で「全てが、治りました」→拡散1.5万回 信ぴょう性を精神科医に聞いた

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「急性期に必要なのは気晴らしより休養」

   筋トレが「精神的に良いという確固たるエビデンスはありません」とも指摘している。その上で「強いていうなら...」と、次のように補足した。

「強いていうならランニングなどの一定のリズム運動を一定時間以上行うとセロトニンが出るとは言われています。うつ病の方は脳内でセロトニンが低下しており、それが症状に影響しているというセロトニン仮説に基づいて現代の我々のうつ病治療は行われていますし、運動をするためには外に出たりもしますので、日の光にあたりセロトニンやメラトニンが生成されることは概日リズムを整える意味でも悪いことではありません。気晴らしにもなります。

ただ勘違いしている人も多いですが急性期に必要なのは気晴らしより休養です。特に中等症以上のうつ病であれば運動や筋トレをする気力がないことも多いです。何かをしなければならないという焦燥に駆られ、できない自分に対し自己嫌悪になりさらにしんどくなる人もいますので、できないタイミングで無理にする必要はないかと思います。

ただうつ病で活動できない時期が長くなってくると足腰も弱くなりますし、糖尿病や心血管系のイベントリスクも上がりますのでできる時にできることをやっていくこと自体は悪くはないかと思います」

(J-CASTニュース編集部 井上果奈)

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