うつ病患者、筋トレ3か月で「全てが、治りました」→拡散1.5万回 信ぴょう性を精神科医に聞いた

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所説あるが「どれも強いエビデンスではなく諸説ありますので一概には言えません」

   この投稿者が言うように。筋トレでうつ病は「治る」のか。J-CASTニュースは、12月23日、著書に「『誰かのため』に生きすぎない―精神科医が教える力を抜いて生きるコツ」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、「自分を幸せにする『いい加減』の処方せん」(ワニブックス)などの著書がある精神科医の藤野智哉氏(@tomoyafujino)に聞いた。

   まず、筋トレにはどのような効果があるのか。藤野氏いわく 「精神面に関しては睡眠の向上に寄与したり、不安や焦燥に効果があるなどという説もありますが、どれも強いエビデンスではなく諸説ありますので一概には言えません」。藤野氏によると、うつ病の治療方法としては「認知行動療法などの精神療法や薬物療法、電気けいれん療法(ECT)、場合によっては最近話題のTMS(編注:経頭蓋磁気刺激法)」などが候補になる。具体的には

「症状で日常生活に影響が出ている方などでは実際には薬物療法を一定期間継続することが多い」

という。では、筋トレでうつ病は治るのか。「特に強いエビデンスはありません」と懐疑的だ。

「特に強いエビデンスはありません。運動を行うことが可能な患者の場合、うつ病の運動療法に精通した担当者のもとで、実施マニュアルに基づいた運動療法が用いられることがありますが報告も肯定否定様々あり、それですらまだ確立された治療とは言えません。
運動の頻度については、一定した見解はほとんどありませんが、週に3回以上の運動が望まれ、また強度は中等度のものを一定時間継続することが推奨される(Penninx et al, 2002; Singh et al, 2005; Dunn et al, 2001)。とうつ病学会のうつ病治療ガイドラインには記載があります。ただ、これは単なる筋トレのことではなく運動療法のことです。
また筋トレをしていた方が良くなったからといって、その一例ではそれが筋トレのおかげかどうかは判断できません」
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