ラッパー・呂布カルマさんが2024年1月1日、「火事場泥棒は殺してもいい」とX(ツイッター)で発言し、批判が殺到している。
呂布さんの投稿前、同日には「令和6年能登半島地震」が発生しており、被災地では混乱が続いている。
「本気でそう思っています」
呂布さんは1日夕にXで、「正月気分一発で吹き飛ばしやがったな」と投稿した。その後に被災地から助けを求めるユーザーの投稿をリポストしたほか、
「火事場泥棒は殺してもいい」
と主張した。この発言が「暴力は絶対ダメ」「殺してもいいわけないだろ!」「私的制裁は法治国家では絶対認められません」などと批判を集める事態となった。Xのポリシーでは、会話の文脈によって例外はあるものの「暴力や加害の脅迫、煽動、賛美を行うことや、その願望を表明すること」は禁止されているため、「暴力の扇動で通報した」との報告も出ている。
批判を受けてか、呂布さんは3日、「火事場泥棒の身内が怒ってら。まとめて地獄に堕ちろよ」とも伝えている。
先の投稿には、日本のヒップホップ界を黎明期から支えたことで知られ、数々のアーティストを輩出したレーベル「MAJOR FORCE」設立メンバーのミュージシャン・高木完さんも反応した。高木さんは、「残念だ。本気の発言ですか?映画 福田村事件は見ましたか?」と関東大震災直後に起きた虐殺事件を題材とする23年公開の映画を挙げ、問いかけた。
4日になって呂布さんは「観てません」と応えた上で、「本気でそう思っています」と自身の考えを強調。5日にも、他のユーザーに「自分の発言に問題があると思っていませんので」と述べた一方、殺人が肯定されたと問題視するような声には「されたの?」「俺は法なのか?」と返した。