能登半島地震で氾濫するフェイクニュース 情報の真偽を見分けて命を守るには...日ごろの備えを専門家に聞く

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若者とシニアに眼力があるのは、防災意識の高さから?

   震災時のデマ情報などにはどう対応したらよいのか、J‐CASTニュースBiz編集部は調査をまとめたモバイル社会研究所の水野一成さん(防災・シニア・子ども調査担当)に話を聞いた。

――4人に1人が災害情報を見分ける自信があると答えています。逆にいうと、4人に3人が見分ける自信がないということですが、この数字をどう評価したらよいのでしょうか。現実に震災が発生して、安心できる数字でしょうか。危険な数字でしょうか。

水野一成さん 今までの災害においても偽情報について、報道などで何度か問題になりました。では、どうすれば見分けられるか、ご自身の中でも確立できていない結果が4人に3人が見分ける自信がない結果になったと推察されます。

震災の発生時にはさまざまな偽情報が飛び交い、それらを正確に見分けることが困難なケースも考えられます。そのため、本結果の数字だけで一概に「安心」「危険」を判断することはできません。

――偽情報を見分ける点について、男性のほうが女性より自信がある人が2倍近く多いです。モバイル社会研究所の色々な調査では、女性(特に若い層)のほうがスマホに接する時間・機会が多いという結果と相反している気がします。

また、10代、20代の若い層と70代のシニア層に自信がある人が多く、30代、40代に自信がない人が多いのは、なぜでしょうか。30代、40代は社会人の中核として情報リテラシーも高いと思われるのに不思議です。

水野さん 今回の結果は、ほかの結果でも類似の傾向が見られます。たとえば、緊急地震速報を受信した際に適切な行動ができるか調査した結果も男性が女性より高く、若年・シニア層が高い結果でした。

本調査はご自身の主観で回答いただいています。そのため、自信があるとの回答は、ファクトチェックなどの行動や、情報を真に見抜くスキルとは別の物と考えます。

若年層が高いのは、学校での防災教育の効果(記憶)が残っている、シニア層が高いのは防災意識が高いことと関連があると推察します。
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