東京・羽田空港で2024年1月2日に発生した日本航空(JAL)機と海上保安庁機の衝突事故で、預けられたペットが救出されなかったことをめぐって論争が起きる中、メンタリストのDaiGoさんが4日、YouTube生配信でペットの機内持ち込みについて持論を語った。
「『大切なご家族をお預かりします』っていう割には『死んでも文句言いません』っていう書類にサインさせたりとか」
ペットが救出できなかったことは、JALが1月3日夜に開いた記者会見で明らかにされた。
DaiGoさんは4日、「JALの事故とペットロスについて」と題した配信でペットの機内持ち込みについて持論を展開した。
概要欄でも、「大切な家族を失った悲しみが消えることはないですが、その家族の分まで生きることが、のこされた僕らにできる唯一のことです。皆さんがまた前に進めるように、大切な家族の分まで幸せになれることを祈っています。また、この事故をきっかけに航空機におけるペットの扱いが少しでも改善されることを願っています」としている。
「昔から『ちょっと航空会社はどうなん』って」と思うところがあったと切り出したDaiGoさんは「ペットをね、貨物室預かりにするんですよね。で、『大切なご家族をお預かりします』っていう割には『死んでも文句言いません』っていう書類にサインさせたりとか。何なん? っていう風にずっと思ってたんですよ」と疑問を吐露した。
今回の事故について「もちろんJALの方の対応は本当すごいと思う」としつつ、「1番寄り添うべきってのは、被害にあった人たちですよね。それこそ中にはお子さんとかもいて。すごい怖い思いしたから、もう2度とトラウマになっちゃって飛行機乗れないって人とかも出るだろうし」。
その上で、「乗客の方の中でも、最も被害が大きいというかダメージが大きい人ってのは、やっぱりペットを亡くした人だと僕は思うんですよ。家族ですからね」とした。
「『ペットぐらいでなんだかんだ言ってんじゃねぇ』ってやつはですね、今すぐ土に還った方がいい」
最近の研究では、ペットとの死別は「自分の子どもが死んだりとか、自分の恋人が死んだのと同じかそれ以上のダメージすらもたらす」というデータもあると説明し、「『ペットぐらいでなんだかんだ言ってんじゃねぇ』ってやつはですね、今すぐ土に還った方がいいと僕は思う」と批判に猛反論した。
ペットの機内持ち込みについては賛否あることから一部からは心無い声もあるとして、「『JALの対応は素晴らしかった! ペット失った人は、乗せたお前が悪いだろ』みたいな。意味わからないですよね。1番寄り添うべき人ってのは今回の事故で1番傷ついた人なわけであって、その人たちってやっぱり家族であるペットを亡くした人たちじゃないですか」と憤慨した。
「子ども抱っこして脱出するのと同じじゃないですか、サイズ的にはね」
騒動を機に、署名活動などの運動が行われていることについても理解を示した。
「小型犬とか猫ぐらいのサイズの動物とかだったら、それこそ脱出用のスライドとかを傷つけないような柔らかい素材のケージとかあるわけですよ。子ども抱っこして脱出するのと同じじゃないですか、サイズ的にはね。だから現実的に無理な話では僕はないと思うんですよね」と主張。
「考えないとやっぱりこうペットを亡くした人たちはやりきれないと思うんですよね。僕もやっぱり猫すごい大事なんで、家族だと思ってるんで」と対策を考えるだけでも意義があるのではないかとした。
救出が叶わなかった2匹のペットの飼い主について「傷ついてるし『乗せなければ良かったのに』って言葉なんか最悪で。いやそんなん一番分かってるよ、本人が。『なんであん時連れてっちゃったんだ』って1番今後悔してますよ」と寄り添った。「もしこれそのペットを亡くされた方が観てるんだったら、本当そういうゴミの意見は気にしなくていいですからね」と呼びかけている。
DaiGoさんは「僕は正直、(ペットを)貨物室に入れるのは反対です。反対だし、どうやったらそのより多くの命が守れるかを考えるべき。日本の優秀な航空会社だったらそれができるはずなんで。そういう新しい、何かを救うためのルールを作るべき」と呼びかけた。
DaiGoさんは3日にもX(旧ツイッター)で、ペットの救出が叶わなかったことを報じる記事を引用し「本当にペットはかわいそうだし、飼い主はやりきれないだろう。そもそもペットを貨物室に預けなければいけない決まりにしている日本の航空会社が終わってる。海外なら家族同然に膝の上に乗せたり、ペットの席を取れるようになっている国も多い」などと投稿していた。