「国防力としての鉄道、全然儲かりませんよ?」 鉄オタ・石破茂議員が指摘する、ローカル線が担う「本来の役割」

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ライドシェアは安全対策など前提に「時代の趨勢からいって不可避」

―― 秋の臨時国会では、ライドシェア導入の是非をめぐる議論も出ました。鉄路がなくなった後の交通手段を補完する可能性もありそうですが、日本でも解禁すべきだと思いますか。

石破: 実際、地方でタクシーないし、呼んでもなかなか来ない。私はライドシェアは不可避だと思います。暇な高齢者もいっぱいいるし、言われたらやってみたい、という人もいる。ただ、誰でもできるというわけではなくて、やはり必要な技量、安全を確保するのに必要な車両、そして何か事故が起こったときの保険、この3つを具備すれば、私はライドシェアは必須、時代の趨勢からいって不可避だと思うんですよね。

要は消費者の側にどれだけの情報が提供されているかということであって、ライドシェアでやってきた車が、そのドライバーが確かなのか、車は大丈夫なのか、いざというときに補償はしてくれるのだろうか、そういったことが分からないまま消費者にライドシェアのサービスを提供するのは間違いだと思います。消費者にどれだけ情報が提供されるかの問題だと思います。

―― 東南アジアでは配車アプリ「Grab」(グラブ)が普及しています。そこでは、普通のタクシーだけを呼ぶのか、自家用車でもいいので早く来る車を呼ぶのかなどを選べるようになっています。運転手とつながると、ナンバープレートと名前が出てくる仕組みです。トラブルがあった際の通報機能もついています。少なくともそれくらいのレベルは必要でしょうか。

石破: 最低限、必要ですね。(第3回へ続く、1月6日掲載予定です)

石破茂さん プロフィール
いしば・しげる 衆院議員。1957年生まれ、鳥取県出身。慶應義塾大学法学部卒業後、三井銀行(現・三井住友銀行)入行。1986年、全国最年少議員として衆院議員に初当選。現在12期目。自民党では幹事長、内閣では防衛大臣、農林水産大臣、地方創生・国家戦略特別区域担当大臣などを歴任した。

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