2024年1月2日、羽田空港で新千歳空港発の日本航空(JAL)516便が着陸した直後に海上保安庁の航空機MA722「みずなぎ」と衝突した事故をめぐり、亡くなった5人の海上保安庁職員に対しX(旧ツイッター)で追悼のコメントが相次いでいる。
「高い使命感、責任感で職にあたった職員」
JAL機には乗客乗員合わせて379人が搭乗していたが、全員が機体から脱出。海上保安庁の機体に乗っていた6人のうち機長を除く5人の死亡がその場で確認された。機長は自力で脱出したものの重傷。海保機は、1日に石川県で発生した能登半島地震の被災地に救援物資を届けるため新潟に向かう予定だった。
事故を受け岸田文雄首相は2日、Xで、
「日航機と海上保安庁の飛行機の事故について報告を受けました。日航機の乗客乗員は全員無事と聞き、関係者の対応に感謝します。そして地震対応に向かっていた海保職員5名が命を落としたとも報告を受けました。高い使命感、責任感で職にあたった職員に敬意と感謝を申し上げご冥福をお祈りします」
と亡くなった5人の海保職員を悼んだ。
被災地の石川県の馳浩知事は、
「海上保安庁職員5名が亡くなられたとのこと、残念でなりません。被災地に物資を届けるという任務にあたってくださっていたことに心から感謝を申し上げるとともに、謹んで哀悼の意を表します」
と追悼。在日米海軍司令部も、「羽田空港で発生した事故で犠牲となった5名の海上保安官のご冥福と、機長のご回復を心よりお祈りいたします。日航機の乗員、乗客の皆さまにお見舞い申し上げます。たとえ外傷はなくとも、心にさぞ深い傷を負われたかと思います。1日も早く心の平安が戻りますように」と祈りを込めた。
X上では一般ユーザーからも、「地震の支援物資運搬に向けた出発時の事故。こんな悲しいことある?海保の亡くなった5名に敬意とお悔やみ申し上げます」「被災地への支援物資を運んでくれていた海保の方々のご冥福をお祈りします」「海保の亡くなった方達、本当に無念 お正月休み返上で支援に行こうとしてくれてて、それで事故、、ご遺族の気持ち考えると心がいたたまれない」などの声が続々と寄せられている。