「もういい加減にして」火災で一面焼け野原に 輪島朝市通りの惨状に絶句

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「今は道路が寸断されているので現地に行けません」

   家族が被災した状況について、チャンスさんは1月2日、J-CASTニュースの取材に応じた。

   その説明によると、チャンスさんの妹は地震当時、友人の家で新年のあいさつをしていて、大地震に遭遇した。母親は当時、1人で実家にいたが、近所の人と一緒に避難所となっている公民館に移動して無事だった。

   姉夫婦については、携帯電話がずっとつながらなかったので、夜通し心配していた。しかし、2人がそこから高台に避難していたことが分かったとした。

   安否が分からない人もいる友人は、家が全壊したり、半壊したりしたとの連絡が来たことも明らかにした。

   そのうえで、チャンスさんは、こう訴えた。

「(全壊・半壊の家は)今ニュースで報道されているよりかなり数は多いと思います。現地はとにかく物資が全て不足している様です。報道をお願いします」

   自身や家族の今後については未定だとして、「今は道路が寸断されているので現地に行けません」と心配を募らせている様子だった。

   火災のあった輪島朝市通り付近では、同時に多くの家が倒壊しており、通り近くには、根元から倒れた7階建てとみられるビルもあった。

   報道によると、通り付近は、道路が陥没するなどして消防車が近づけず、2日正午近くになって、やっと火災が鎮圧状態になった。ただ、生き埋めになった人もいると報じられ、自衛隊の支援も得て救助活動が進められている。

   輪島朝市は、海産物や輪島塗の工芸品などが並ぶ名所で、4日には初市が予定されていた。朝市通りがある河井町には、輪島市出身の漫画家・永井豪さん(78)の作品フィギュアなどを展示する「永井豪記念館」や、NHK朝の連続テレビ小説「まれ」のロケセットなどを展示する「輪島ドラマ記念館」がある。地元紙「北國新聞」によると、両館とも今回の火災で全焼したという。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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