中田翔の中日加入でビシエドどうなる? 出場機会は激減危惧も...「必要な戦力」の声あがるわけ

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   球団史上初の2年連続最下位という屈辱を味わった中日は2023年オフ、積極的な戦力補強を敢行している。

   その目玉が巨人から移籍した中田翔だ。日本ハムで打点王を3度獲得。巨人にトレード移籍後は打撃不振で苦しんだ時期があったが、大胆な打撃フォーム改造を敢行して確実性が増した。昨年はシーズン途中から岡本和真に代わって4番に入り、打率.269、24本塁打、68打点をマーク。今季は度重なる故障が影響して打率.255、15本塁打、37打点と不本意な成績に終わったが、力が落ちているわけではない。昨オフに3年契約を結んでいたが、出場機会を求め、今オフに契約の見直しや破棄ができるオプトアウトを決断したのも自信の証だろう。

  • 中田翔(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    中田翔(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 中田翔(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「ハイレベルなレギュラー争いを繰り広げてほしい」

   中田の加入が中日にとって大きな戦力アップにつながる一方、背水の陣を迎えたのが一塁のレギュラーで長年活躍していたビシエドだ。

   18年に打率.348をマークして首位打者、最多安打(178本)のタイトルを獲得するなど、ミート能力が高い強打者だが、昨年は91試合出場で打率.244、6本塁打、23打点と精彩を欠いた。立浪和義監督に打撃フォームの改造を迫られて取り組んだが、試行錯誤を続けて結果を残せなかった。

   来季は中田の加入で出場機会の激減が危惧されるが、中日を取材するスポーツ紙記者は「ビシエドは必要な戦力です。選手の人望が厚く、出場機会が減ったからと言って不満を態度に出す選手ではありません。中田がシーズンをフル稼働できる保証はないし、故障で離脱する不測の事態に備えなければいけない。中田のライバルになり、ハイレベルなレギュラー争いを繰り広げてほしいですね」と期待を込める。

   来季が来日9年目のビシエドは外国人枠から外れ、日本人扱いとなる。もう一花咲かせられるか。(中町顕吾)

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