「井上はイライラしながらもパンチを出し続けた」
トレンティーノ氏は「タパレスの足の間隔が広く、井上は不自由を感じていた」とし、「井上は足を踏ん張ってフルパワーで戦うことができなかった。序盤は苦戦を強いられた。井上はイライラしながらもパンチを出し続けた」と語り、井上の「弱点」について言及した。
「タパレスがもう少し攻勢に出さえすれば、いい作戦だった。井上が混乱して隙が生まれた場面があった。他のボクサーが見ていれば、井上の弱点はすでに見えている。彼らはタパレスが見せたものをメモしているかもしれない。タパレスはしっかり下調べをしていた。井上は間違いなくボクシング界のパウンド・フォー・パウンド・キングだが、ある意味タパレスが井上の正体を暴いたのだ」
世界4団体王座統一に成功した井上の次戦は、元世界2階級制覇で現在WBC世界スーパーバンタム級1位ルイス・ネリ(メキシコ、29)が有力で、24年5月に日本で開催される可能性がある。