「バタバタ倒産」はないが利用者に影響は出そう
2024年以降、ドライバー不足により運行会社が倒産するケースは増えるのか。成定氏は「2025年、26年にいきなりバタバタと倒産が始まることはないかと思います」と答えた。
ただし、「東京への高速バスと地元の路線バスを運行する会社が、地域路線の運行に人材を割き、高速バス事業が手薄になって減便やダイヤの間引きを行う可能性は十分にあります」
前述の通り、東京―大阪便のような路線は、低価格で勝負してきた小規模バス会社が参入している。こうした企業は運転手の待遇を上げられず、乗客が多くても「2号車、3号車の続行便の運行が厳しくなることはあるでしょう」と成定氏。
このため運転手不足の影響として、利用者が繁忙期にバスチケットが取れない、バス運賃が高くなる、といった形で影響が出ると指摘する。実際にコロナ前と現在を比べても、東京―大阪間は1割以上値上がりしていると成定氏は話した。