暗号資産、20~30代男性の5人に1人が利用 「ポイントで購入」と「新NISA」がブームに追い風

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新NISA開始で、投資へのハードルが低くなった

   J‐CASTニュースBiz編集部は、MMD研究所の調査担当者に話を聞いた。

――2022年4月にもMMD研究所で、暗号資産の調査をしていますが、その時の保有経験は9.1%、今回の利用経験は10.8%で、約2ポイント増えています。日本でも暗号資産が拡大しているということでしょうか。

調査担当者 2022年の調査と聴取形式が異なるため、単純に比較はできないのですが、2024年からの新NISAの始まりなどもあり、ユーザー側の投資への興味が高まっています。

事業者側としても金融市場のうち投資分野に注力している現状があります。メルカリのビットコイン取引サービスなど新しいサービスがどんどん出てきている領域のため、今後も拡大の余地があると思います。

――2022年の調査では、利用したことがある暗号資産は「bitFlyer」と「CoinCheck」がツートップでしたが、今回は、今年から利用開始したサービスに限れば、「メルカリのビットコイン利用サービス」と「楽天ウォレット」がダントツのツートップになっています。この2つの暗号資産が利用歴の短い人に人気の秘密、魅力はどこにあるのでしょうか。

また、これほど順位が変わったのは、この1年間で、日本の暗号資産業界に何が起こったからでしょうか。

調査担当者 「メルカリのビットコイン取引サービス」に関しては今年3月に始まった新しいサービスですが、メルカリの売上金を利用してビットコインを購入できるので、初心者にとって暗号資産への入り口になっていると考えられます。

「楽天ウォレット」は普段ポイント経済圏を意識して生活している人にとって、関連サービスとして始めやすいということが考えられます。利用経験に関しては大きく順位が変わっているわけではありませんが、新しいサービスの登場で今後のシェアに影響が出る可能性はあると思います。

――暗号資産を始めたきっかけとして、「メルカリのビットコイン利用サービス」と「楽天ウォレット」はポイント購入できる点が1位にあがっています。一方、「bitFlyer」や「CoinCheck」は「投資に興味があった」が1位です。ということは、暗号資産の世界では、ポイント購入派と投資派の二極化が進んでいるということでしょうか。

調査担当者 現状、ポイントで購入できる機能のあるサービスが限られているため一概には言えませんが、新しく暗号資産を始める人にとっては、まずは試しにポイントで購入することができるというのは魅力的です。

ポイントで始めてから勉強をして本格的に投資をやってみるという方もいると思うので、初心者にとって利用開始のきっかけになりやすいと思います。
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