中途入社者が選ぶ「士気が高い企業ランキング」 ネームバリューなくても人気、有名企業が見習うべき魅力

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士気を大いに高める「ベンチャー気質」の風土

――ところで、リポートの解説の中に「待遇面」では、平均点の3点を下回る企業が5社もあったと書かれています【図表2】。待遇があまりよくないのに、それでもランクインした背景には、中途入社者の士気を大いに高める、ほかに突出した魅力があったからだと思いますが、それはいったい何でしょうか。

オープンワーク広報 5社に共通して見受けられたのは、「ベンチャー気質」な企業文化です。具体的には、「年功序列でないフラットな風土がある」「企業文化が社員に浸透している」といった点です。

特に、後者に関しては、一般的に新卒社員が多い企業では文化の浸透が割としやすいと言われる傾向にあり、反対に異なるバックグラウンドを持つ中途入社が多い企業は、文化の浸透に課題を感じやすい傾向があると言われております。

一般的にこのような傾向があるなか、待遇面の満足度はそこまで高くなくても士気が高い企業は「文化の浸透」に対する取り組みが特に強い印象が見られました。ご参考までに、5社の一部の特徴的なクチコミをご紹介します。

「とにかく若手にチャレンジさせようという風土がある。また代表・役員含め役職者が率先して仕事を行うため、いわゆる上司が働かない環境はない。またグループ特有の文化や価値観が存在し、自己成長だけでなく組織やチーム、顧客のためにというマインドと、本気で世界のトップを目指そうと意気込んで仕事をしている人や会社の文化が強くある」

「製造業を根本的によくしようというビジョンに対する熱意が強く、その熱意を企業カルチャーとして浸透させる努力が半端ない。カルチャーを維持するための取り組みが多く、イベントやアワードもある。(中略)トップダウン感がなく、透明性高く意見交換しながら行われる様子なので、皆さん士気高く仕事されており、協調関係と信頼関係はかなり強いと感じている」

――熱気がムンムン伝わってくる、とてもいいクチコミですね。今回の調査で特に強調しておきたいことや、調査担当者として面白いなと感じたことはありますか。

オープンワーク広報 2点あります。1点目は「待遇面の満足度」との関係です。先ほど述べたとおり、上位30社のうち3点を下回る企業が5社ありました。待遇があまり良くないと士気も下がりそうなものですが、決してそうではないという結果は意外に感じました。

2点目は、ランクイン企業の顔ぶれです。今回のランキングでは、勢いのあるベンチャー企業や、まだあまり名前が知られていない企業もランクインしており、こうした企業にも突出した強みや魅力があることがうかがえました。

転職を検討する際は、ネームバリューのある大企業に目が行きがちだからこそ、求職者にとって、本当に自分に合う企業を探すヒントになるリポートになったのではないかと考えております。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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