米メディア「クラッチポインツ」(WEB版)が2023年12月24日(日本時間)、大リーグロサンゼルス・ドジャースの特集記事を組み、ドジャースが来季もワールドシリーズで優勝できないと予想した。
ドジャースは今季ナ・リーグ西地区で勝率6割を超える強さを見せ地区優勝するも、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとのリーグプレーオフ・ディビジョンシリーズに敗れワールドシリーズ(WS)進出を逃した。
「大谷は肘の手術から回復するため25年まで投げることが...」
巻き返しを図るドジャースは今オフ、ロサンゼルス・エンゼルスからフリーエージェント(FA)移籍した大谷翔平投手(29)、ポスティングシステムを利用してオリックスから移籍した山本由伸投手(25)に加え、タイラー・グラスノー投手(30)をタンパベイ・レイズからトレードで獲得し大型補強に成功した。
着々と戦力を補強し来季の優勝候補に挙げられるなか、クラッチポインツは「山本由伸、大谷翔平、タイラー・グラスノーが移籍したにもかかわらず、ドジャースがワールドシリーズで優勝できない2つの理由」とのタイトルで記事を公開した。
同メディアは優勝できない1つ目の理由として先発投手陣の不安定さを上げ、チームの現状を次のように解説した。
「ドジャースは23年の先発投手WAR(Wins Above Replacement、平均的な代替選手に比べて何勝分を上積みできたかという、選手を総合的に評価する指標)で22位と、どのポジションよりも悪い成績だった。数多くの投手たちがFAになる一方で残留する投手たちは皆、若くて実績のない投手か、怪我に悩まされた経歴を持つ有能なベテラン投手だ」
「ドジャース投手陣にはまだ疑問が残る」
さらに「オフに先発ローテーションに大きな補強をしても、ドジャース投手陣にはまだ疑問が残る。大谷は肘の手術から回復するため25年まで投げることができない。一方、タイラー・グラスノーは23年にキャリアハイの120イニングを投げたが、フルシーズン持たないことはほぼ確実だ」とした。
2つ目の理由に挙げたのは「運」だ。「メジャーリーグほど運に左右されるプロスポーツのポストシーズンはない」とし、ドジャースがここ3年間、レギュラーシーズンで多く勝ったチームにプレーオフで負けている事実を指摘。そして「このような出来事はドジャースに限ったことではなく、95年からレギュラーシーズンで最も勝利したチームがワールドシリーズで優勝したのは6回だけだ」とした。