日本テレビ系のバラエティー特番「世界未開グルメ」がSNSで物議を醸している。未開という言葉に対し、「未開って失礼」「何に対する未開なのか説明して欲しい」などと批判する声が上がった。
「題名が当該国に失礼すぎる」
物議を醸したのは、2023年12月24日放送の「世界未開グルメ」だ。韓国、インド、トルコ、セネガル、パプアニューギニアの5カ国で、ロケに行ったリポーターと同行したスタッフが驚いた料理をランキング形式で発表するという内容だった。
SNSでは、番組タイトルなどで「未開」という言葉が使われていることに対し、「題名が当該国に失礼すぎる」「未開って失礼」「番組名ヤバすぎてドン引きしてる」などと批判する声が上がった。
広辞苑(第7版)によれば、「未開」は(1)花がまだ開かないこと(2)土地がまだ開拓されていないこと(3)文明がまだ開けていないこと――だと説明されている。
共同通信社の「記者ハンドブック(第14版)」では「差別語、不快語」の中で、「後進国、未開国、低開発国」を「発展途上国」と表記することを推奨している。
J-CASTニュースは12月26日、(1)番組で「未開」という言葉を使う理由(2)SNS上の批判に対する受け止め(3)今後の対応――を日本テレビ広報部に取材すると、同日に以下のような回答があった。
「世界各国の私たちがまだ知らないご当地料理を総称して『世界未開グルメ』と呼び、魅力的な食や食文化を紹介する番組を放送しました」