X(Twitter)では、よく食にまつわるテーマで議論が交わされており、特に盛り上がりを見せるパターンのひとつに「◯◯はアリ?ナシ?」というものがあります。
たとえば「パスタを茹でながら同じ鍋にレトルトパウチを入れて温める」といったものから「カレーライスを先に全部混ぜてから食べる」といったものまでテーマはさまざま。人によって価値観が違うため意見が割れやすく、しばしば論争へと発展しています。
ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド【J-CAST出張版】」、今回は「食に関するアリ・ナシ論争」について掘り下げます。
もはや定番?クリームシチューをめぐる「アリ・ナシ論争」
Xにおける「食に関するアリ・ナシ論争」の鉄板テーマのひとつに、「シチューをご飯にかける」行為をめぐる議論があります。
ミルク仕立てのホワイトシチューといえばカレーと共に広く親しまれている定番料理ですが、シチューをカレーのようにライスにかける食べ方には「嘘でしょ?」と反発してしまう人が一定層いるようです。
Xでは数年前に、シチューオンライスの画像と共に「これを良しとしてくれる人じゃないと結婚出来ない男」というコメントがXに投稿され、「かける(アリ)派」と「わける(ナシ)派」の間で意見が真っ二つに分かれました。
ちなみに、2023年9月にハウス食品が公開した「クリームシチューの食べ方に関する調査」によると、シチューとご飯を「わける派」が68.0%、「かける派」が32.0%だったそう。先ほどの投稿に対しても、アリ派から「仲間がいた」「美味い、洗い物が減る、メリットしかない!!」と歓迎される一方で、「私は無理」「別々に食ってもうまいですよ...?」と眉をひそめるナシ派も多数。両者の溝は依然として埋まらないようです。
シチューをライスにかけるのアリ・ナシ問題「何がおかしいのかわからなかった」「無理だな」→意外なアレンジとかいろいろ - Togetter
一方で、投稿の中には「それぞれに好きな食べ方があるから尊重します」というコメントも見られ、少しずつ和解の方向へと動いている模様。いつかお互いに歩み寄る時が来るのかもしれません。
ピノはいいけど雪見だいふくはダメ?「1個ちょうだい」の是非
続いての「アリ・ナシ論争」は、人から「1個ちょうだい?」と言われた時にどこまで許容できるか、という問題です。Xでは、森永乳業のアイスクリーム「ピノ」を例にしたユーザーのある投稿に注目が集まりました。
そのユーザーは、一口サイズのアイスが6個入っているピノを「1個ちょうだい」と言ってくる人について全面的に否定しています。投稿では「17%くらい一気に持っていこうとしてる」と表現。17%という数字は日本の人口のうち19歳以下の人の割合であるとし、例えるなら他国が「日本の19歳以下の人を全員ちょうだいと言ってきているようなもの」と説明していました。
「ピノ1個ちょうだい」は17%くらい持っていこうとしてて、日本の19歳以下の人口と同じくらいの割合だからヤバイ「そのたとえだと雪見だいふくは...」 - Togetter
他のユーザーからは投稿主の例え話に異議を唱えつつも、「これはキレる」「ピノみたいに個数が少ないやつを食べてる時に言われるの、まじやばい」などと一定の理解を示す声があり、「ピノ1個くらい全然あげるわ」という許容(アリ)派を圧倒していました。
一方で、コメントには2個入りの「雪見だいふく」(ロッテ)を例に挙げ、「ピノはまだ許せる。雪見だいふくの『1個ちょうだい』はヤバイ」などと、「雪見だいふく」の場合は絶対に譲れないと主張する声も。「1個ちょうだい?」をどこまで許容できるかは、その商品の中に入っている食べ物の個数によるところが大きいかもしれません。
クリーム入りのクロワッサン、母国フランスでは「ありえない」?
こうした「食に関するアリ・ナシ論争」は、海外の食べ物についても起きています。Xでもフランス人男性と結婚した日本人の女性が、クロワッサンをめぐって夫と論争を繰り広げるエピソードが投稿され、大きな注目を集めました。
問題となった食べ物は「クリーム入りクロワッサン」。クロワッサンといえばフランス発祥として知られるパンですが、日本で売られているクリーム入りのクロワッサンが、フランス人の夫には理解できなかったそうです。「クリームの入ったクロワッサンもおいしいよ」と主張する妻に対し、夫は他のフランス人たちに意見を求めたところ、「異端」「何でクロワッサンを台無しにするの?」と散々な反応が...。
フランス人の夫が「クリーム入りクロワッサン」を頑なに認めない→他のフランス人にも聞いたらクロワッサンへの強いプライドを感じた - Togetter
この投稿に対し、クリーム入りアリ派の中には「総バッシングされるんだ、、、」「やっぱダメなんですね......美味しいのに......」とフランス人の反応にショックを受けた声がちらほら。一方で「フランスのクロワッサンって日本とは比べ物にならないほど美味しいからね」とフランスの人々へ理解を示す声も見られました。
たしかに母国で親しまれてきた食べ物が、海外でアレンジされた料理で広まっていた場合、複雑な感情を示す人がいてもおかしくはありません。今回の投稿を見たユーザーの中にも、「ご飯にジャムとかそんな感じですかね?」などとフランスの人々に共感する声が多数ありました。フランスの人々からすれば、アリかナシかを論ずる以前の問題なのかもしれません。
X上では日々このような「食に関するアリ・ナシ論争」が繰り広げられ、自分の感覚とは違った多様な意見を知ることができます。年末の忘年会シーズン、周囲とのコミュニケーションに困った時は今回のような論争を思い出し、話に花を咲かせてみてはいかがでしょうか。
以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド【J-CAST出張版】」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。
【まとめ一覧】
シチューをライスにかけるのアリ・ナシ問題「何がおかしいのかわからなかった」「無理だな」→意外なアレンジとかいろいろ - Togetter
「ピノ1個ちょうだい」は17%くらい持っていこうとしてて、日本の19歳以下の人口と同じくらいの割合だからヤバイ「そのたとえだと雪見だいふくは...」 - Togetter
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