1年契約のSB甲斐拓也「来オフFA移籍」ある? 「お金より環境変化求める決断になるのでは」

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   ソフトバンク・甲斐拓也捕手が今オフの契約更改で、現状維持の推定年俸2億1000万円でサインした。驚きの声が上がったのが、単年契約を選択したことだ。来季中に国内FA権を取得する見込みで球団から複数年契約の打診もあったが、甲斐は1年勝負にこだわった。

  • 2023年のWBCに出場した甲斐拓也(写真:CTK Photo/アフロ)
    2023年のWBCに出場した甲斐拓也(写真:CTK Photo/アフロ)
  • 2023年のWBCに出場した甲斐拓也(写真:CTK Photo/アフロ)

「ここ数年は悔しいシーズンが続いている」

   球界を代表する捕手であることは疑いの余地がない。同期の千賀滉大(現メッツ)と共に育成入団からチームに不可欠な選手に成長。広島と対戦した18年の日本シリーズではシリーズ新記録となる6連続盗塁阻止を達成し、育成出身の選手で初のMVPを受賞した。ソフトバンクの黄金時代を支え、侍ジャパンでも常連メンバー。チームメートの近藤健介と共にアジアチャンピオンシップ、プレミア12、五輪、WBCの国際大会4冠を達成している。

   今季は139試合出場で打率.202、10本塁打、44打点をマーク。3年連続でリーグ優勝を逃し、17年から6年連続で獲得していたゴールデングラブ賞も若月健矢(オリックス)に譲る形となった。

   甲斐が単年契約を決断したことについて、ソフトバンクを取材するスポーツ紙記者はこう分析する。

「ここ数年は悔しいシーズンが続いている。王座奪回のためにも長期契約に甘えるのではなく、目の前のシーズンに集中するという覚悟の表れなのでは。球界を代表する捕手ですが、年俸面で言えばソフトバンクより好条件の球団はなかなかいない。もし、来オフにFA権を行使するとすれば、お金より環境の変化を求めてという決断になるのでは。チームの精神的支柱なので、球団サイドは全力で慰留するでしょう」

   今オフはアダム・ウォーカー、山川穂高が加入してV奪回に向け、戦力を整えている。今は王座奪回を果たすことしか、甲斐の頭にはないだろう。(中町顕吾)

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