ソフトバンク・甲斐拓也捕手が今オフの契約更改で、現状維持の推定年俸2億1000万円でサインした。驚きの声が上がったのが、単年契約を選択したことだ。来季中に国内FA権を取得する見込みで球団から複数年契約の打診もあったが、甲斐は1年勝負にこだわった。
「ここ数年は悔しいシーズンが続いている」
球界を代表する捕手であることは疑いの余地がない。同期の千賀滉大(現メッツ)と共に育成入団からチームに不可欠な選手に成長。広島と対戦した18年の日本シリーズではシリーズ新記録となる6連続盗塁阻止を達成し、育成出身の選手で初のMVPを受賞した。ソフトバンクの黄金時代を支え、侍ジャパンでも常連メンバー。チームメートの近藤健介と共にアジアチャンピオンシップ、プレミア12、五輪、WBCの国際大会4冠を達成している。
今季は139試合出場で打率.202、10本塁打、44打点をマーク。3年連続でリーグ優勝を逃し、17年から6年連続で獲得していたゴールデングラブ賞も若月健矢(オリックス)に譲る形となった。
甲斐が単年契約を決断したことについて、ソフトバンクを取材するスポーツ紙記者はこう分析する。
「ここ数年は悔しいシーズンが続いている。王座奪回のためにも長期契約に甘えるのではなく、目の前のシーズンに集中するという覚悟の表れなのでは。球界を代表する捕手ですが、年俸面で言えばソフトバンクより好条件の球団はなかなかいない。もし、来オフにFA権を行使するとすれば、お金より環境の変化を求めてという決断になるのでは。チームの精神的支柱なので、球団サイドは全力で慰留するでしょう」
今オフはアダム・ウォーカー、山川穂高が加入してV奪回に向け、戦力を整えている。今は王座奪回を果たすことしか、甲斐の頭にはないだろう。(中町顕吾)
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) September 3, 2023
長距離砲の弾道で──
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自身4度目の2桁本塁打達成
甲斐拓也が2試合連続ホームラン
⚾プロ野球(2023/9/3)
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