「クリエーターや活動者を使い捨てにするこのようなやり方はなるべく減ってほしい」
紫藤さんの場合は初回の打ち合わせで連絡がつかなくなったため「代金(の授受)や契約書は交わしておりません」というが、「メールや打ち合わせのために他の業務より優先して空けた時間に対して、誠意ない対応にて終了したことに、ただ悲しんでおります」と心境を明かした。
紫藤さんはさらに、ヴィレッジヴァンガードの対応に「個人活動者を使い捨てにする行為」と怒りをあらわにし、次のようにコメントした。
「やりとりから察するに、個人レベルのクリエーターや活動者に対して、まず担当社員が『独断で勝手に』殆ど無作為なばら撒き営業メールをしていて、その中で返事があった人を、ようやく社内で稟議するという流れだと思われます。
クリエーターや活動者の時間や気持ちに対して、あまりに誠意のないやり方です。さらに、うまく稟議が通らなかったらメールすらもうしない、というのはあまりに個人活動者を使い捨てにする行為だと感じます。
ただ、私のような個人活動者ですと、やはり評判が物を言いますし、下手に被害の声をあげると『この活動者はすぐにリークする』というイメージがつき、その後企業案件などが受けづらくなる面があるとも思います。また今回のように単に相手企業のネームバリューが大きく、たかだか自分の声などかき消されるのではないかというおそれもありました。
たまたま今回、私のツイートが注目していただけただけで、本当はもっと甚大な被害を受けた方がいると思います。正直な話、私としても、このような悲しい対応を企業に取られたのは、今回の件だけに限りません。
個人でやっていく以上みなさんある程度はこのようなトラブルも承知ではあると思いますが、被害を主張しづらいことをいい事に、クリエーターや活動者を使い捨てにするこのようなやり方はなるべく減ってほしい思いで、今回の取材をお受けいたしました」