井上尚弥VSネリは実現するのか 一部ファンは「拒否反応」、それでも識者が「対戦候補筆頭」に挙げる理由

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   プロボクシングのWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋、30)が2023年12月26日にWBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン、31)と世界4団体王座統一戦に臨む。タパレス戦に勝利すれば、バンタム級に続き2階級で世界4団体統一王者となる。

   タパレス戦を控える中、海外のボクシング専門メディアは早くも井上の初防衛戦に注目し、米専門メディア「ボクシングシーン」は、24年5月に日本で元世界2階級制覇のWBC同級1位ルイス・ネリ(メキシコ、29)との対戦が計画されていると報じた。ネリ戦は実現するのか。J-CASTニュースは、TMKジムの金平桂一郎会長(57)に分析してもらった。

  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

「井上君は相手にしないと思う」

   ネリは日本のボクシングファンに「悪童」として広く知られる。それは元WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)との2度の対戦に起因する。

   17年8月の初戦は挑戦者ネリが4回TKOで勝利するも、試合後にネリのドーピング疑惑が浮上。両者立場が入れ替わった18年3月の再戦では、王者ネリが前日計量で体重を超過し王座をはく奪された。王座は空位となり、山中が勝利した時のみ王座が移動する条件のもと試合が行われ、ネリが2回TKOで勝利。無念の山中はこの試合を最後に引退した。

   このような背景もあり、日本のボクシングファンの中にはネリに対して「拒否反応」を示すものは決して少なくない。インターネットではネリとの対戦について「我々の積年の恨みを晴らしてほしい」「井上との試合が1番見たい」「ドーピングなしなら見たい」と期待する声の一方で、「井上の相手としての価値は全くない」「井上君は相手にしないと思う」「井上とネリを同列にみないでほしい」などと否定的な声も見られる。

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