慕っていた上司の人事評価で、最低ランクに?!
そんなNさんが入社2年目になるタイミングで、社内イベントで交流し慕っていた先輩Kさんが、直属上司の課長に着任しました。Kさんは社内で人望も厚く、営業経験も豊富な頼れるリーダー。
「これからは、Kさんのもとで仕事ができるんだ!」
Nさんは新しい上司の期待に応えようと、モチベーションを高めました。
同じタイミングで社内活性化プロジェクトが立ち上がり、メンバーの公募が始まりました。前向きなNさんはさっそく希望を出し、チャレンジを始めたのです。ところが、この選択がNさんをさらに追い込みます。
個人の営業成果も振るわないなかで、プロジェクト業務も重なりオーバーフロー。責任が果たせず四面楚歌になったのです。今までできていた仕事まで遅れ気味となってしまい、負のスパイラルに陥りました。
低迷状態が続くなか、Nさんに忘れられない出来事が起こります。半期の人事評価で、5段階の最低ランクをつけられてしまったのです。
たしかに営業数値は振るわないものの、自分はこんなにも頑張っている。上司のKさんとの面談でNさんにはどうしても納得がいかず、泣いて訴えました。会議室で延々と自分の気持ちをぶつけたのです。
「私は、プロジェクト含めいろいろな仕事にもチャレンジしてきました。たしかに営業成績は悪かったけれど、努力は認めてもらえないんですか?」
Nさんは、自分がいかに苦心し頑張ってきたか、でも予期せぬ壁でどうにもならなかったことなど、これまで溜めていた思いをまくしたてました。