「笑うしかない」「今日の席あまりにも人権なさすぎる」――。
飛行機の3列シートで両サイドの男性の組んだ足が自分に向けられ、ひじ掛けをどちらも取られたという女性のX(旧ツイッター)の投稿が話題となっている。投稿は2023年12月12日までに、1万3000回リポスト、10万「いいね」され、2655万回表示されるほど反響を呼び、議論となっている。
J-CASTニュースの取材に応じた女性は、「あまりにも配慮のない行為だと思います」と振り返る。事の顛末を詳しく聞いた。
「これ相手を見てやってんだよな ナチュラルに舐めてる」「新幹線でもこれやってくる方多いですよね...」
話題になっているのは、「みりんちゃん」(@nyamirinchan)さんが9日、Xに投稿した写真。
飛行機の3列シートで、みりんちゃんさんは真ん中の席に座っている。両隣の男性が足を組んでおり、向かって左の男性は靴底がみりんちゃんさんの方を向いている。向かって右の男性は、靴底は下を向いているものの、つま先がみりんちゃんさんのスペースに食い込んでいる。ひじ掛けも両サイドの男性に取られているという。
投稿には、
「私こういう時大体相手の足見ながら普通に聞こえる音で舌打ちしてる」
「一言言えば良いじゃんって言う人いるけど、一種の閉鎖空間で女性から男性に注意するハードルが高いのは勿論、この手の圧倒的に気遣いがない人って逆ギレするタイプ多いし、ため息つくしかない」
「両端の男性達は相手がコワモテの男性だったら絶対に同じことはしてないと思う」
「これ相手を見てやってんだよな ナチュラルに舐めてる」
「これは嫌だわ。なんで足組むにしても人がいない側に向けないんだろ」
「新幹線でもこれやってくる方多いですよね...」
と共感の声が多く寄せられている。
12日に取材に応じたみりんちゃんさんによると、写真は12月上旬、国内線の中で撮影した。着席が完了し、離陸のため機体が動き始めた際、両隣の男性の足が自分に向いていることに気がついたと振り返る。
左の男性は40代後半~50代後半で「特にマナーが悪かった」という。
「荷物を棚に収納する際も、自分の荷物を重ねずに広々と使用していらしたので、私の荷物の収納に苦慮しました。飛行中は、写真に写っているように完全に足の上を向けた足の組み方の姿勢を変えることなく、私と接している肘掛けも多くを使いながらゲームをしていらっしゃいました。席を超えて腕が当たり、接触することがありました。 飛行機から降りる際には一番窓際にもかかわらず私を半ば押し退ける形で抜かして荷物棚から荷物を下ろし、出ていったのでびっくりしました」(みりんちゃんさん、以下同)
「女性だから『スペースに入っても怒らないだろう』という理由でスペースを超えて利用されているのであれば大きな問題だと感じます」
右の男性については、60代くらいに見えたとする。
「足はこちらに向いているものの、角度が控えめで映画を見ながら時折姿勢を変える様子がありました」
「お二人とも出張に来られているという様子があり、お酒に酔っている感じではありませんでした」
客室乗務員は両隣の男性に声を掛けたのか。みりんちゃんさんは、「客室乗務員の方はドリンクサービス時も特に声をかけていることもなくそのままスルーという感じでした」と述べる。
両隣の男性は、その後足を下ろしたのか。
「左の方は、飛行中ほとんど姿勢を変えることなく足をこちらに向けたままでした。また、ゲーム中に肘掛けをほとんど占有していらしたので、時折腕が当たることが多かったです。
右の方は頻繁に姿勢を変えられていましたが、右足を組んで足をこちらに向ける体勢が楽なようで、飛行中の多くの時間足がこちらに向いていました」
両隣の男性に足を組まれ、自席のスペースに入られ、どう思ったか。みりんちゃんさんは次のように述べる。
「シンプルにこちらに向いた靴底が私の衣服に当たったら汚いし不快だなと思いました。多くの方がリプライや引用で指摘してくださっていますが、あまりにも配慮のない行為だと思います。
スーツこそ着ていませんでしたが私も出張帰りでしたし、移動中リラックスがしたくて足を伸ばせる座席を選択しているにもかかわらず理不尽に窮屈さや不快感を感じるのは求めていたサービスと異なるため残念でした。真偽の程は定かではありませんが、女性だから『スペースに入っても怒らないだろう』という理由でスペースを超えて利用されているのであれば大きな問題だと感じます」