「逆さ吊り」の誤情報広がったUSJコースター 「宙吊り」とはどんな状態だったのか

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「下り坂でブレーキがかからない設計で、過去に逆さ吊りはない」

   コースターは、頭が下向きに下降していくが、客が「逆さ吊り」状態で停止することは否定した。

「最初に、高いところに機械で持ち上げて、そこから自由落下させて、走り切っていきます。下り坂のブレーキでロックされるとダメージが大きいので、そうされることはありません。ブレーキがかかるのは、上り坂と下車の直前だけです。その間は、ブレーキがかからない設計になっています。過去に、逆さ吊りになったことはありません」

   今回、コースターが緊急停止した原因については、こう説明した。

「安全装置が作動し、安全を確保する作業として止まりました。事故が起こったわけではありません。安全システムがセンサーで管理されており、風や虫などをセンサーが感知することがまれにあります。問題がなくても、あるかもしれないと検知すれば、コースターが止まります。実際に、止まることは1日1回程度あり、ただ、長い時間がかからずに運行が再開されます」

   なお、このコースターは、18年5月に高さ30メートルで停止し、最大約2時間かけて避難させるなど、過去に何度か緊急停止したことがある。

   コースターの緊急停止について、大阪府警の此花署は12月15日、取材に対し、「110番通報が入っていませんので、出動していません。ケガ人や死者が出れば別ですが、事件・事故としては扱っていません」と答えた。大阪市の此花消防署も同日、「要請がありませんでしたので、出動していません。USJ職員の方だけで点検用の階段を使って救出したことになります。過去にも出動したことはありません」と取材に話した。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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