ソフトバンクが今オフに国内フリーエージェント(FA)権を行使した西武・山川穂高の獲得が決定的であることが、複数のメディアで報じられた。
「山川を応援する気になれない」
4年ぶりのV奪回へ、念願の長距離砲が加わる。山川は過去に3度本塁打王を獲得。今季は自身の女性問題を巡る不祥事が大きく影響し、17試合出場で打率.254、0本塁打に終わった。西武は推定年俸2億7000万円から大幅減俸で単年契約を提示したとみられるが、山川は故障者特例措置に伴って取得した国内FA権の行使を決断。大きな波紋を呼んだ。
今季のソフトバンクはFA移籍1年目で本塁打、打点の2冠王を獲得した近藤健介、最多安打のタイトルを獲得した柳田悠岐に掛かる負担が大きかった。新外国人選手たちは期待外れの成績に終わり、シーズン途中に復帰したデスパイネも20試合出場で打率.071、0本塁打と稼働せず。主力選手が左打者に偏っていたチーム事情もあり、右の長距離砲が補強ポイントだった。小久保裕紀新監督が就任し、トレードで巨人からアダム・ウォーカーを獲得。山川が主軸でスタメンに名を連ねれば迫力十分の重量打線が実現する。得点力アップが期待されるが、ソフトバンクファンの反応は歓迎一色ではない。SNS上では「獲得するべき選手ではない。失望しました」、「山川を応援する気になれない。FA移籍で獲得は節操がなさすぎる」などのコメントが。
「ファンから反発の声が想像以上に大きい。ソフトバンクは批判を覚悟した上での山川獲得になりますが、結果を出せなければさらに逆風が強まる。特に西武戦はブーイングの嵐になるでしょう。重圧をはねのける強靭な精神力が求められます」(スポーツ紙記者)
山川は新天地でソフトバンクファンの信頼をつかめるか。(中町顕吾)