視聴者ニーズにこたえる「手堅いアナウンス力」
NHKの第1線で活躍したアナウンサーは、民放の番組にメインキャスターとして迎え入れられることが多いようだ。影山氏は、起用する側のテレビ局が「元NHKというブランドが視聴者に好まれる」と判断した上で番組に据えていると指摘する。
「NHKのアナウンサーが備えている手堅いアナウンス力こそが、視聴者の求めているものだからです。また、民放のアナウンサーよりも我を出さない傾向が強いとも考えられますので、『出しゃばりすぎず、番組を進行する』という点も視聴者好みと言えるでしょう」
一方、影山氏はこんな指摘もした。
「民放には民放の、良い意味での自由さがありますから、このトレンドが今後も強まっていくのであれば、それは視聴者がテレビ放送に対して保守的になっていっていると示すことになるのではないでしょうか」
(J-CASTニュースBiz編集部 坂下朋永)