就活生最大の悩み「自己分析」の進め方 専門家がアドバイス「身近な人に、自分がどう見えるか聞こう」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

「自分で撮影した動画」求める企業も

――なるほど。ところで、最近は「自分で撮影した動画」まで企業に提出しなくてはならないなんて、就活生は本当に大変ですね。動画の提出の目的や始まった経緯、企業がどの程度重視しているかなどを教えてください。

栗田さん「自分で撮影した動画の提出」は、最近出てきた新しい選考手法になります。オンラインでの就職活動が本格的に始まった、コロナ禍以降に出てきた印象があります。動画の提出の目的は、企業ごとで違うと思われますが、エントリーシートと合わせて提出する場合や、エントリーシートの代わりに提出する場合などもあります。

企業が、動画提出を採用する理由としては、動画から見える、その学生の話しぶりや人柄、雰囲気など、エントリーシートなどの書類だけでは見えない情報から、企業側が応募学生のことをより理解するために活用しているのではないかと思われます。

ただ、学生にとっては、撮影環境の準備など負担に感じられている部分も多々あるようです。

――栗田さんは、リポートで「自己分析は客観的な視点も含めて行なうことが自己理解を深める一手になります」と書かれています。客観的な視点も含めるには、具体的にどうすればよいのでしょうか。2025年卒の学生に向けて、詳しくアドバイスしてください。

栗田さん 自己分析を進めるために重要なポイントは、「自分のことを客観的に理解する(自己探索)」ことを深めていくことです。とはいえ、自分を客観視するのはなかなか難しいと思うので、周囲の方との対話を通じて、第三者から見て、自分自身がどう見えているのか、聞いてみるというのも有効な手法です。

自分の強みや、らしさというのは、自分ではなかなか見えにくかったりします。友人や家族、大学の先輩や社会人のOB・OG、大学のキャリアセンターの方など他者との対話を通して、主観的な自己探索だけでなく、客観的な自己探索を試みてください。

また、インターンシップなどの就業機会を通じて、業界や企業を広く見てみると、「こういう業界は向いていない」「このような仕事に楽しみを感じる」などの気づきが得られます。これもまた、自分のことを客観的に理解するための重要なヒントになります。
姉妹サイト