現役ドラフト巨人・馬場皐輔は「重宝される」 OB太鼓判「三振多いリリーバー」...相乗効果も期待

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   プロ野球巨人の元投手で野球解説者の高橋尚成氏(48)が2023年12月14日にユーチューブを更新し、現役ドラフトで阪神から巨人に移籍した馬場皐輔投手(28)について「チームに良い補強ができた」と評価した。

  • 巨人の本拠地・東京ドーム
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「馬場は投げっぷりがいい」

   現役ドラフトは12月8日に行われ、巨人は17年ドラフトで阪神から1位指名を受けた馬場を獲得。仙台大学出身の馬場はプロ6年目の今季、19試合に登板して防御率2.45、2勝1敗、3ホールドだった。通算では防御率3.49、7勝4敗、22ホールド。

   高橋氏は今回の現役ドラフトの結果について「今年のダメなポイントがピッチャー陣、ブルペン陣というのが浮き彫りになったのでダメなところを補強できた。現役ドラフト成功ではないのかなと思います」と評価した。

   そして馬場の投球スタイルに関して「投げっぷりがいい」とし、元投手の視線から独自に分析した。

「ストレート系の回転数が多い。スピンが効いている。三振も取れるのでブルペンにいて助かる存在。ピンチの時に(打者の)バットに当てられると、もしかしたらというのがある。ピンチの時に三振を取ってくれるピッチャーは、ベンチサイドからしてみればすごい安心感がある。三振の多いリリーバーというのは重宝される」

   さらに「馬場投手は三振を多く取れるし、スプリットが速いスピードで落ちていく。ファストボールが140キロ中盤から後半に対してスプリット系が140キロくらい出ている。スピード差があまりないけども速く落ちるのでバッターが空振りする確率が高くなる。カーブもいい。緩急の差も付けられるし、バッターの目線を変えることもできる。空振り三振を取れる確率の高いピッチャー」と続けた。

「阪神のブルペン陣がすごすぎた」

   今季リーグ優勝を果たし、日本シリーズを制覇した阪神の投手力は両リーグトップクラスの質の高さを誇った。チーム防御率2.66はリーグトップで、424失点はリーグ最少だった。先発、中継ぎ陣ともに安定感がありチーム内での競争が激しかった。

   高橋氏は「阪神のブルペン陣がすごすぎた」とし、来季の馬場の可能性に言及した。

「馬場投手は本来もう少し投げられたところが、あのブルペン陣だったのでそういう面で投げられなかっただけだったのではないかと思う。防御率も決して悪くはない。防御率2.45は、ブルペンで19試合投げてもう少し投げてもそれぐらいの成績は十分に出せたと思う。来シーズンはどこで起用されるか分からないが、ブルペンが厚ければ厚いほど今の野球は上に行ける。優勝のチャンスがある」

   自身の現役時代の経験を踏まえ、馬場が加入したことが投手陣に刺激を与えるとし、相乗効果に期待した。「(巨人のピッチャー陣には)絶対負けられないという気持ちになってくれないと相乗効果が上がっていかないと思う。僕らの時もありました。すごい選手がジャイアンツに入ってくるということがあった。それを考えたら『うかうかしていられないぞ』という危機感もあるし、同世代の人が入ってくると刺激になる。良い競争になってレベルが上がってチームとなって良い形になって強いチームになっていくと思う」とした。

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