子どもの人数に応じて金利優遇  「フラット35」による少子化対策、子育て世代の本音は

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「こんな時代を生きさせるのはかわいそう」が最大のブレーキに

   金利優遇措置の対象が、「ローンを申し込んだ年度の4月1日時点で18歳未満の子どもがいる世帯」という点も不満だという。子どもが増えた段階で、ローンの金利が下がる方がいいのではないかというのだ。

「金利の優遇措置を最大限に活用するためには、子どもの数が最大になった年度に住宅ローンを申し込む必要があるんですよね? それって支援策としては遅いんじゃないかな。1人目の子どもが産まれた段階で家を建てて、ローンを支払いながら2人目、3人目を産む場合には恩恵を受けられないなんて、現実的じゃないと思う」

   Aさんは、「子育てに係る経済的支援の強化」が掲げられていること自体は心強く思う一方で、国・地方の事業費ベースで3.6兆円程度にものぼる予算を、どうやって捻出するのか気になるという。

「支援は増えるけど社会保険料も上がるなんてことになったら、単に余計な事業費がかかって、次世代の負担がさらに増えることになりませんかね? 高齢者世帯を含め広く負担してもらうには仕方がないのかもしれないけど、なんか世の中暗くなりそうです。こんな時代を生きさせるのはかわいそうという不安こそが、子育ての最大のブレーキになると思います」
1 2
姉妹サイト