「ブルドックソース」が、おなじみの「四角い容器」をリニューアルし「丸い容器」になっているとして、「見つけられなくなる人が多そう」という旨のX(旧ツイッター)の投稿が話題となっている。投稿には約2万の「いいね」がつき、「売り場で一瞬分からなかった」など同意するコメントも寄せられた。
長年親しまれてきた容器をなぜまったく別の形に一新したのか。ブルドックソース(東京都中央区)の担当者は2023年12月12日、J-CASTニュースの取材に「リニューアルをしたことは弊社にとっても新たな挑戦のはじまりです」と背景を明かす。
「次の100年につなぐために容器リニューアルを決断」
新しい容器は、キャップ部分も本体部分も丸みを帯びた形になっている。公式サイトによると、本体は持ちやすく、キャップ部分は中栓をなくし、開け心地・出し心地がよくなるよう改良され、分別しやすいようラベルも剥がしやすくなっているという。プレスリリースによると、「丸い容器」のソースは9月1日から順次メーカー出荷している。
ブルドックソースの担当者によると、従来の四角い容器「ブルパック」は1969年発売。これまで「素材は、1969年塩ビボトル、2006年PETボトル容器、2023年新容器と変更しています。パッケージデザインも時代に合わせて変更しています」という。
今回、発売から54年での大きなリニューアルとなるが、なぜ長年親しまれた容器をこのタイミングで変更したのか。
「弊社は昨年、創業120年を迎えました。ホッとするおいしさを次の100年につなぐために容器リニューアルを決断しました。『キャップがソースで汚れる』、『中栓が固くて開けにくい』、『キャップが滑って開けにくい』、『ラベルの分別が大変』、『容器が持ちにくい』といったお客様の声にお応えすることで誰もが使いやすい容器にリニューアルをしました。愛され続けてきたおいしさはそのままに開けやすく、持ちやすく、使いやすい容器になっています」
中栓をなくす、ラベルを剥がしやすくするなどリニューアル箇所はいくつかあるが、ブルドックソースの担当者は一番のポイントを「より環境配慮し、地球にもやさしい、容器・ラベルになっています!」とし、次の3つを挙げた。
「(1)容器プラスチック使用量を20%削減
(2)ボトルにリサイクルPET使用
(3)ラベルにバイオマスインキ使用」