三重県にあるゲームセンター・コミ丸四日市店が、音楽ゲームの筐体を破損させられたとして、2023年12月12日に公式X(旧ツイッター)で防犯カメラの動画を公開した。動画には、男性がゲームをプレーした後に筐体を蹴る様子が映されている。コミ丸四日市店は「示談での器物損壊等罪の取り下げは、本日より一週間受け付けます。一週間以降は取り下げません」と犯人に呼びかけ、話題となった。
コミ丸四日市店は13日、J-CASTニュースの取材に「本人からの連絡はまだ来ていない」とし、「名乗り出てもらうのが一番かなと思います」と話した。
見積もりは「難航している」
被害に遭ったゲーム機は、セガの人気音楽ゲーム「CHUNITHM(チュウニズム)」。コミ丸四日市店はXで破損したゲーム機の画像も公開しているが、足元のスピーカー部分が大きくへこんでいるのが見て取れる。
コミ丸四日市店の担当者によると、被害に気付いたのは12日。防犯カメラを確認したところ、犯行があったのは7日15時頃と見ているという。
犯人からの連絡については、「(本日はまだ)Xを覗いてないので、もしかしたらアポイントがあるかも知れないですけど」としつつも、13日昼時点では「本人からの連絡はまだ来ていない」とした。
現状は、犯人が名乗り出るのを1週間待ちつつ、警察に被害届を出すために被害額の算出をしているところだという。ゲーム機は使えない状態ではないが、破損部分のみの修理はできない可能性があり、見積もりは「難航している」と話す。
「車と同じで、ゲーム機も交換ができるパーツとできないパーツがあります。今回に関しては、(破損個所のみのパーツの)交換できるかどうかが分からなくて。(ゲーム機の)下半分が丸々交換になる可能性がありますというところで話が止まっています」
「僕が修理をお願いしているところに聞いた話では、今まで履歴が残っているような壊れ方ではないみたいです。通常のプレーで壊れるのではなくて、壊されないと壊れないところなので。機械トラブルで壊れるようなところだったら、メーカーさんも予備を持っているのですが、(今回の箇所は)在庫があるようなものではないみたいです」
その上で、「ゲームセンターは昨今、電気代問題などで閉店する(お店がある)などいろいろと(苦しい状況が)ある中で、我々も経営がきつくなってきたりすると、ゲーム機を売却して資金に当てることもあります」と説明し、今回の被害により「ゲームの価値としてかなり下がった」と話した。