「巨人にとってはありがたい話だったと思います」
橋上氏はチームを移籍することで「大化け」する可能性のある選手として阪神から巨人に移った馬場を挙げた。仙台大学出身の馬場は17年ドラフトで阪神から1位指名されて入団。6年目の今季は19試合に登板して2勝1敗、3ホールド、防御率2.45だった。
橋上氏は「現役ドラフトの選手を現状で評価するのはなかなか難しいが、馬場投手は巨人の投手事情を考えれば十分に戦力になり得るでしょう。若手とは言えないが、ちょうど脂が乗ってくる年齢。今季も1軍で投げていましたし、まだまだこれから。阪神は投手陣が充実しているということなのでしょうけど、巨人にとってはありがたい話だったと思います」と分析した。
さらに「阪神にいるよりは出場機会が圧倒的に増えるでしょう。馬場投手が自分の持っているものをしっかり出せれば巨人で頻繁に起用されると思います。1軍の戦力としては十分に力がある。どのように起用されるかは分からないが、ブルペンの方が心許ないのでそこを担ってもらえればという思いがあると思います。1年間、1軍に帯同できれば巨人にとって大きなプラスになる」とした。
巨人は昨季、チーム打率はリーグトップの数字を残したものの、チーム防御率3.39はリーグ5位。投手陣が安定感を欠き、チームは4位でクライマックスシリーズ(CS)進出を逃した。2年連続Bクラスとなり、投手の補強が急務だった。
橋上氏は「馬場投手は起用される機会が増えれば自ずと成績は残すと思います」と評価し、「巨人はまさか馬場投手を取れるとは思っていなかったと思います。各球団、馬場投手が現役トレードのテーブルに上がるとは思っていなかったかもしれません。驚いたのではないでしょうか」と語った。