ロッテ移籍の西武・愛斗、「評価が分かれる」が「大化けの可能性」

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   2023年12月8日に行われたプロ野球の現役ドラフト。驚きの声が上がったのが、西武・愛斗のロッテへの移籍劇だった。

   愛斗は俊足強肩を生かした外野の高い守備能力に定評があり、打撃でもパンチ力が魅力だ。プロ6年目の21年から1軍定着し、昨年は121試合出場で打率.243、9本塁打、28打点、9盗塁をマーク。小技もきっちりこなし、チームトップの14犠打を記録した。外野のレギュラー定着を目指した今季だったが、73試合出場で打率.214、4本塁打、15打点、2盗塁と不本意な成績に。ただ、西武は外野の3枠が固まっていない。愛斗は右翼で今季チーム最多の54試合に出場しただけに、現役ドラフトで他球団に移籍することを予測した球界関係者は少なかった。

  • 愛斗はロッテ移籍で「化ける」のか(写真は千葉ロッテマリーンズの本拠地、ZOZOマリンスタジアム)
    愛斗はロッテ移籍で「化ける」のか(写真は千葉ロッテマリーンズの本拠地、ZOZOマリンスタジアム)
  • 愛斗はロッテ移籍で「化ける」のか(写真は千葉ロッテマリーンズの本拠地、ZOZOマリンスタジアム)

選球眼が課題で「ボール球に手を出して凡打や空振りに倒れる打席が多かった」

   スポーツ紙デスクは、「愛斗は西武で間違いなくチームトップクラスの身体能力を持っていたことは間違いない。ただ選球眼が課題で、ボール球に手を出して凡打や空振りに倒れる打席が多かった。評価が分かれる選手だと思います。ロッテには愛斗と似たタイプで、課題の打撃で確実性を高めたことで外野のレギュラーをつかんだ岡大海がいる。チームメートになることで学ぶことは多いと思います。環境が変われば大化けする可能性は十分にあります」と期待を寄せる。

   現役ドラフトは野球人生を変えるチャンスだ。DeNAから昨オフに中日へ移籍した細川成也が今季140試合出場で打率.253、24本塁打、78打点と大ブレークした。愛斗もロッテで覚醒できるか。(中町顕吾)

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