開業2か月、インドネシア高速鉄道に漂う「中国色」 記者が実際に乗って感じた「特徴と課題」

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改札で長蛇の列も「中国式」

   愛称は「Whoosh」(ウーシュ)。インドネシア語の「時間節約(Waktu Hemat)、最適運転(Operasi Optimal)、優れたシステム(Sistem Hebat)」の頭文字を取った。駅の表示や車内アナウンスはインドネシア語と英語だ。一見、中国色を排したかのように見えるが、運営は「中国スタイル」で一貫している。

   車両は、中国の車両メーカー、中国中車(CRRC)傘下の青島四方機車車両が製造。中国が高速鉄道の車両を輸出するのは初めてだ。列車名の命名規則もそうだ。記者が乗った列車は「G1229」。中国では最も速い種別の列車名に「高速鉄道」(高鉄=gaotie)の頭文字「G」がついており、それにならったとみられる。

   記者はオンラインでチケットを購入したが、他の乗客に紙のチケットを見せてもらうと、レイアウトはほとんど中国のものと同じだった。

   乗車スタイルも同様だ。駅は都心から不便な郊外にあり、出発客用の入口から建物に入ると、X線による荷物検査がある。そこからしばらくは広い待合室で待機し、出発20分前に改札が始まって長蛇の列ができる...といった具合だ。久々に中国の高速鉄道の駅に来たような錯覚を覚えた。

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