X(旧ツイッター)で、新品のタイツやストッキングに入っている「台紙」について、不器用すぎて取り出す際に伝線してしまうとして「やめませんか」とメーカーに呼びかける投稿が話題になっている。投稿は約13万件の「いいね」が付き、「わかる」などと同意するコメントが多数寄せられている。
この台紙は何のために入っているものなのか。J-CASTニュースは2023年12月6日、レッグウェアのブランド「サブリナ」などを展開するアパレル大手のグンゼ(大阪市北区)に聞いた。
ストッキングとタイツ・レギンスで台紙が入っている理由は違う
新品のストッキングは、中に入った台紙で拡張された状態で包装されていることが多く、台紙を取り出さないと着用できない。グンゼの広報担当によると、ストッキングとタイツ・レギンスでは台紙が入っている理由は違う。ストッキングは、
「ベージュカラーが何色も展開がある中で、着用時のベージュの色味の違いをお客さまに分かりやすく確認いただけるように中台紙を入れ生地が拡張した状態にしています」
と説明。さらに、「継続購入のお客様に対してご着用前の生地色でも判断いただけるよう、半分は台紙に生地を2重に巻き付けています」としている。
タイツ・レギンスといった厚手生地の商品については
「包装状態をキレイに見せ、またシワ等の発生を軽減するために台紙を使用しており、生地への挿入はしていない(生地を巻き付けている)ものが多い」
という。
Xでは台紙がないほうがよいという声も多いが、グンゼの広報担当は「必要であると考えます」と反論している。
「ストッキングを普段から買い慣れて、自分に合うベージュカラーが分かっている方には必要ないかもしれませんが、普段からストッキングを履かず買う時に自分に合うベージュカラーが分からない方がおられることを考えると必要であると考えます」
その上で、「近年は中台紙を入れずにストッキングをくるめて包装するエコ包装の展開もあり販路・商品による使い分けを実施しています」とした。