「今年バウアーが入って変わりましたよ」
野村氏は先発投手の起用法にも言及し、独自の見解を示した。
「クオリティスタート(6回以上、自責点3内)は中4日で投げるやつがいう話であって、日本では通用しないと思っている。中6日きっちり空けるわけですから。だから100球、中4日でいくより行けるところまでいって130、140球投げて中6日の方が負担が少ない気がする」
野村氏の意見に対して江本氏は「そういう所の基本がベイスターズはずれている。そこが優勝できない原因のひとつかもしれない」と語った。
今季は米大リーグの20年ナ・リーグのサイ・ヤング賞投手であるトレバー・バウアー投手(32)が加入し10勝4敗、防御率2.76の活躍を見せた。マウンド上で闘志をむき出しにするシーンが多く見られ、ファンの心をわしづかみにした。
野村氏は「今年バウアーが入って変わりましたよ」とし、「球数関係なく中4日で。それから東も投げるようになったし今永(昇太)も投げるようになった。ベイスターズだけでなく色々な球団にも(影響が)あったと思います。闘志を前に出して。バウアーの加入は大きかった」と振り返った。
江本氏もバウアーがチームに与えた影響を認め、「バウアーが来て初めて目が覚めた。バウアーはアメリカでも最先端を行っている投手」と称賛し、「ベイスターズがなんでダメかというと、先発投手を判で押したように6回で代える。あれがずっとのちのち影響してる。目を覚ましてほしい。せっかくバウアーが来たのに」と語った。
そして打撃陣にも言及。「必ず初球から積極的に打つ。ピッチャーの配球を見ない。初球から好きなように打つ。だから得点圏で打てない。昔はピッチャーを追い込むバッティングをする人が多かった。今は1球で勝負する。ピッチャーを追い込む打ち方ではない」との持論を展開した。