「声優イベントばかりやってる」サイエンスホール 担当者が明かした人気の理由

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「何年か後に武道館に立つシンデレラストーリーに使いやすい」

   サイエンスホールを運営する日本科学技術振興財団のイベント担当者は12月7日、J-CASTニュースの取材に対し、声優イベントによく利用されている理由についてこう説明した。

「ホールの大きさや古さといった条件がイベントに合っているからだと思います。400ほどの席は、声優さんがラジオの公開録音をするなどにいいスペースです。60年近く前に開館しましたので、アンティーク調の空間が特撮やサブカル系との相性もいいです。1階の展示会場などでこうしたイベントがあると、ホールも同時に利用されますね」

   さらに、日本武道館のそばにある立地が効を奏しているという。

「声優さんがCDの発売イベントをうちでやると、いずれは武道館を目指そうとされます。『ドリフェス!』や『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』のアニメから武道館を目指したように、何年か後にその舞台に立つシンデレラストーリーに使いやすいのだと思います」

   実際、「うる星やつら」の三宅しのぶ役などで知られる声優の内田真礼(まあや)さん(33)は、14年にサイエンスホールで歌手デビューして、19年の元日に武道館でワンマンライブを実現させている。

   科学技術館は、博物館などの公益的側面があるが、それだけでは赤字になるため、サイエンスホールが収益的側面を担っているという。エンタメ系は収益がよいとみて、声優イベントには、10年ごろから力を入れ始め、現在は、土日を中心に8、9割が声優イベントだとした。

「お得意様との縁として、業界の発展のためにやっていると思っています。科学系イベントが少ないからといって、国から何か言われていることはありません」

   声優イベントに来る客は、20~50代までと幅広く、女性声優の出演が多いことから、男性客の方が少し多いという。

「来られている方は、アイドルのファンと変わらないですね。マナーは、すごくいいですよ。推しに迷惑をかけてはいけないと、ゴミを拾っていきます。むしろ、一般客よりもいいぐらいですね」

   (J-CASTニュース編集部 野口博之)

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