鮮烈な生き残り競争が激化、二極化が拡大する
――典型的な倒産のケースを紹介してください。
後藤さん 関東地方のA社。経営者は、企業で研修を担当していた経験を生かし、コロナの数年間に独立。研修専門のコンサル会社を起業、実績を積んでいました。しかし、コロナによって企業の研修が激減。コロナが落ち着いてきても業績が回復しませんでした。
九州地方のB社。経営者は自分自身も飲食店を経営。店を新規オープンした経験を生かし、飲食店専門の経営相談に乗り、特に新規オープンのアドバイスを得意分野にしていました。ところが、コロナの自粛により飲食店の新規オープンが激減。破綻に追い込まれました。
――これからのコンサル業界はどうなると思いますか。
後藤さん コンサル会社の鮮烈な生き残り競争がさらに進み、二極化の格差が広がるでしょう。ライバルが多くひしめく中で、これといった得意分野のないところは淘汰されていくでしょう。
今後は、いかに専門知識を獲得し、優秀な人材を確保できるかにかかっていると思います。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)