73歳シニア記者、生成AIでリスキリングに初挑戦 文章はうまくなったのか?

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教科書のような答えばかりの「チャット君」

   う~む。どれも教科書的だし、分かり切った内容だ。最後のコメント数の増やし方は少し参考になるが...。そこで、より詳細にこう聞いた。

「私が書いているのは経済ニュースが中心です。お金儲けや、投資、働き方、転職、上司や同僚との付き合い方などの情報で、若い読者に興味を持って読まれる記事にはどんなものがありますか。4つアイデアをお願いします」

   「素晴らしいですね!」とチャット君はまた言って、次の4つを挙げて、それぞれに簡潔な説明をつけた。

1.未来のキャリアと予測に関するアドバイス。2.投資の初歩的な解説と成功事例の紹介。3.働き方の変化と新しいビジネスモデル。4.お金のマネジメントとライフプラニング。

   そしてこう結んだ。

「これらのアイデアを活用して、経済ニュースをより若い読者にとって魅力的で、アクセスしやすいものに仕上げてみてください」

   う~む。これもよく言われていることだし、こんなことでアクセスを稼げるなら苦労はしない。そこで、さらに突っ込んでみる。

「若者の投資について聞きます。2024年から新NISAが始まりますが、新NISAで儲けるにはどうしたらいいですか。アイデアを5つ教えてください」

   チャット君は素早く次の5つを挙げ、また教科書のような解説を送ってきた。

1.長期的な視点でのポートフリオ構築。2.成長産業やテクノロジーへの投資。3.分散投資。4.情報収集と教育。5.トレンドを取り入れた投資。

   チャット君、また、どこかの投資専門サイトから、そのまま記事を引っ張ってきたようだ。待てよ、5の項目にこうあるぞ。

「社会的なトレンドや環境に対する意識が高まっている現代では、ESG(環境、社会、ガバナンス)に焦点を当てた投資が注目されています。社会的責任を果たす企業や環境に配慮した企業への投資も考慮してみてください」

   これは、使えるかもしれない。そこで、こう突っ込んだ。「ESGに焦点を当てた投資とは、具体的にどこの企業に投資するといいですか。4つのアイデアを出してください」

   チャット君は「以下は、ESGに注力しているとされる企業の例です。ただし、投資判断を行う際には十分なリサーチと検討が必要です」と断りながら、4つの企業の名前を挙げた。

1:ベスト・バイ(米国の家電小売業)。2:ネスレ(スイスの食品・飲料メーカー)、3:トヨタ自動車。4:クエスト・ダイアノスティクス(米国の医療診断サービスプロバイダー)

   チャット君が、初めて具体的な内容を挙げた瞬間だった。しかし、どこまで信用していいのだろうか。

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