カリスマホストのROLAND(ローランド)さんが2023年12月5日にYouTubeに公開した動画で、「ホストクラブの価値」に関して語った内容が注目されている。
「勝ったその先には何があるんですか?」
ローランドさんは「ホストクラブのお客さんのこと、どう思ってる?」と題する動画を公開。「5年以上『夜の世界』を撮影する密着D(編集部注:ディレクター)が、素直に感じる疑問をローランドにぶつけました」という趣旨で撮影されたもので、ディレクターはホストの「売り上げバトル」に関する疑問が拭えないとした。
「そもそも売り上げバトルに来るお客さんって、どういう気持ちで来るんですか? そこを勝ったその先には何があるんですか? 俺、マジで理解ができない。例えば『勝ったら私が大好きな人と結婚ができる』とか、何かゴールがあればいいんですけど、ゴールないですよね」
ローランドさんは「ワールドカップ優勝して『その後何ありますか?』って聞かれて答えられないのと一緒で、勝ちを追ってるその瞬間がもう宝物なんじゃないかな」とした。
ディレクターはローランドさんの回答に「それ(ホスト)本人の話じゃないですか? 僕が聞いてるのはお客さんなんですよ。(ホストを)No.1にさせたその先に、お客さんには何が戻るんですか?」と切り込んだ。
ローランドさんは「何かが戻ってくるってより、その瞬間、追っていく過程とか、一緒に頑張るみたいなのが。だって大人になってから悔しくて泣くとか負けて泣くとかってあんま経験ないじゃないですか。大人になってこんな1個の勝ち負けに熱くなれるって、結構青春だなと思います」と持論を述べた。
「何にお金を使う価値があるかって人それぞれだから」
ディレクターは「すごく記憶に残るシーンがあって、締め日に何百万円も使ったお客さんなんです。その人が帰り際にコンビニ寄って、カップ麺を買って駅に向かうところを見た時に、すごく複雑だったんです、気持ちが。『あなた今100万円使ったのに、なんでコンビニでカップ麺を買って電車で帰るんだろう?』って」と率直な感想を吐露した。
ローランドさんは「何に価値を感じるかでしょ。俺らは車が好きだから、車に大金払うじゃないですか。車に全く興味ない人からしたら無駄金にしか思われないけど。人は人だから、何にお金を使う価値があるかって人それぞれだから」と話した。
ホストクラブで数百万円を支払った客が自分自身のためにはカップ麺を買っているような光景を見た時、ローランドさんはどう感じるのかと問われると「自分の店がそういう対象であって嬉しいなって」と返答。腑に落ちていない様子のディレクターに、「それくらいの価値を自分が作り上げたものに感じてもらえているってことは、それくらいしてでも『買いたい』と思われている憧れの車でいられて嬉しいなと思う気がする」とした。納得がいかない様子のディレクターは「理解できないなあ」とこぼした。
「本当に理解不能」「節約して物を買うという行為自体は理解できる」
X(旧ツイッター)では、ローランドさんの言葉に賛否の声が寄せられている。主張を理解できないとする声も多い。
「本当に理解不能」
「倫理観が違うとしか」
「これはマジで理解不能、車欲しくて大金出して、カップ麺とかで生活したい人は、そんないない。むしろ普通に食べれて、買える車を選ぶのを勧めるべき」
「ローランドのこの感覚はよく分からんが... お金使ってくれたらなんでもいいんやろか?」
一方で、「価値観は人それぞれ」という点に関しては納得できるとする意見もある。
「これ、僕は理解できてしまうな・・人の価値観はそれぞれだから世の中には石や流木に大金を払う人もいるしね。ただし、重要なのは節度を保てるかどうかなんだよね」
「ローランドの言う事が正しいな。何に価値を感じるかは人によって異なるからな。フレンチの有名シェフが、昼のカップ麺が美味いと言ってたのを思い出したわ」
「その対象がホストというのは理解できないけど、節約して物を買うという行為自体は理解できると思うけどね...」