「『成長したかったら、もっと社会に貢献しなさい』と言われた」
「情けは人の為ならず」「マジで感動した」「なんてあたたかい話なんでしょう」といったリプライが次々に寄せられている。店員や若山さんの彼女にも称賛が集まっており、「登場人物全てが素敵な人です」と感嘆する声も出ていた。
1989年に泣ける話だと大きな話題になり、後に映画化された「1杯のかけそば」にちなんで、「1杯のカレーライス」としても共感を呼んでいる。
若山さんも12月5日、X上で話題の投稿を引用して、「めちゃくちゃバズってるみたいで、朝からたくさんの方が連絡くれました ありがた過ぎます」と喜んだ。
宗次さんとの交流について、若山さんは同日、J-CASTニュースの取材に応じ、次のように語った。
「10年ほど前に、初めてお会いしたとき、『成長したかったら、もっと社会に貢献しなさい』と言われました。当時は、自分のためだけに頑張っていましたので、そのお言葉がすごく胸に残っていて、人生が変わりました。現在も、リサイクルの仕事を続けていますが、古いものを残していく文化を伝えたり、ゴミをなくす活動をしたり、地域や環境のために役立つような貢献を考えるようになりました」
23年3月に2冊目の本を出版したときには、宗次さんとのエピソードを書き、1月に確認のため、宗次さんとコンタクトを取った。宗次さんは、「ぜひお願いします」とうれしそうだったという。2年前にテレビで2人の交流が紹介されて大きな反響を呼ぶと、映画化の話が国内の制作会社から出たが、これについては動きがなく実現するかは未定だ。
「宗次さんに何か貢献できたらいいと、ずっと思っていました。今回話題になったことをSNS上で検索すると、『ココイチすごい!』『宗次さんすごい!』とリアクションがありました。自分の活動でお返しができたのではないかとうれしい限りです」(若山さん)