トラックから空き缶460本ポロポロ...謎の光景にネット困惑 関係企業謝罪「大事故につながりかねない」一体何が?

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   栃木県を走る運搬トラックから、積み荷とする同じ種類の空き缶が大量に落ち続けていたとの目撃情報が2023年12月初旬にX(ツイッター)で拡散された。

   当該製品の製造会社は取材に、缶は鉄くずとして委託先の回収運搬業者が運んでいたものと明かし、「大きな事故につながりかねない重大な問題と捉えております」「業者とともに搬送方法の見直しを含め、ともに対策をして参ります」と答えた。合わせて470本近く、回収に至っている。

  • 写真提供:Xユーザー・lynmock(@lynmock)さん
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  • 写真向かって右、対向車線を走るのが問題のトラック。編集部で一部加工、写真提供:Xユーザー・lynmock(@lynmock)さん
    写真向かって右、対向車線を走るのが問題のトラック。編集部で一部加工、写真提供:Xユーザー・lynmock(@lynmock)さん
  • 写真中に問題のトラックはありません。編集部で一部加工、写真提供:Xユーザー・lynmock(@lynmock)さん
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  • 写真中に問題のトラックはありません。編集部で一部加工、写真提供:Xユーザー・lynmock(@lynmock)さん
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  • 写真向かって右、対向車線を走るのが問題のトラック。編集部で一部加工、写真提供:Xユーザー・lynmock(@lynmock)さん
  • 写真中に問題のトラックはありません。編集部で一部加工、写真提供:Xユーザー・lynmock(@lynmock)さん
  • 写真中に問題のトラックはありません。編集部で一部加工、写真提供:Xユーザー・lynmock(@lynmock)さん

「運搬方法の見直しを含め、安全性の徹底を図る」

   発端としてはXユーザー・lynmock(@lynmock)さんが2日、国道352号線を走行していた運搬トラックについて、「盛大に100缶以上こぼしてる」と目撃映像を投稿した。

   落ちていたのは、大手スーパー・西友のプライベートブランド「みなさまのお墨付き」から販売されたアルコール飲料「クラフトサワーレモネード」。ただし、上面のない空き缶だ。ドライブレコーダーの映像では、車道に散乱している様子も確認できる。

   投稿には「酒カスのヘンゼルとグレーテル」「トトロのドングリみたい」「ちょっと飲みたくなってきた」と面白がる反応が寄せられた一方、「同じ種類の空き缶を大量に輸送するというのはどういう状況」と困惑する声も出ている。

   投稿者は4日、トラックは下野市細谷付近で「缶を落としながら走っていました」とJ-CASTニュースの取材に答えた。「前を走るダンプが何個か避けきれずに潰していました」というものの、自身の車では缶を轢かずに済み、「どのみちアルミ缶ですので、踏んでもダメージはなかったでしょう」と見立てている。

   クラフトサワーレモネードは、アシードブリュー(広島県福山市)の栃木県下野市にある宇都宮飲料工場が製造を担った。同社の生産本部は5日、先の状況は「製造・販売が終了した商品の残缶(処分缶)」を、同社が委託している製鋼原料・非鉄金属回収運搬業者「関口」(栃木県河内郡上三川町)のトラックが運んでいたものと取材に答えた。このようにも伝える。

「今回の件でご迷惑をおかけしました関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。また、弊社としましては、今回の件は大きな事故につながりかねない重大な問題と捉えております。今後はこのような事態を起こさないよう、全ての製鋼原料・非鉄金属回収運搬業者、廃棄物業者、運搬業者とともに、運搬方法の見直しを含め、安全性の徹底を図る所存です」

原因は「金属製の網の固定が不十分」か

   運搬に至るまでの詳しい経緯は下記のとおり説明した。

「(1)11月16日に株式会社関口が、鉄くず(有価物)として弊社工場から、上三川町の事業所に引き取りました。その際、空き缶は、パレットに整列・段積みされ、ビニールで上部、側面が覆われた状態であり、散乱のおそれはありませんでした。
(2)11月16日~12月1日に株式会社関口にて、ビニールをとり、パレットから空き缶のみを長方形の箱型コンテナに移し、保管していました。
(3)12月2日に箱型コンテナをトラックに積み込み、国道352号線を栃木市にある製鋼原料・非鉄金属処理業者 関口商事株式会社に運搬していました」

   空き缶が落ちた原因は、次の見解を述べる。

「(3)の箱型コンテナは上部を金属製の網にて蓋をし、落下防止措置をしておりますが、今回、金属製の網の固定が不十分であり、運搬中の振動で網がずれ、空き缶が吹き飛び落下したものと思われます」

   問題発生後、2日16時ごろには目撃者から警察に通報があったという。警察からの連絡がまわり、最終的には、下野市の土木建築業者と近隣住民が「約300本」を回収した。さらにアシードブリューと関口は4日9時ごろから、運搬ルートを確認して「168本」を拾った。

回収運搬業者も「多大なご迷惑をおかけした」

   アシードブリューは、下記のように受け止めている。

「近隣住民の皆様をはじめ、動画を撮影された方、道路を走行されていた方、土木建築業者様、栃木県土木事務所の皆様、警察の方々には多大なるご迷惑をおかけし、誠に申し訳ないと思っています。今後はこの様な事態を起こさないよう、製鋼原料・非鉄金属回収運搬業者とともに搬送方法の見直しを含め、ともに対策をして参ります」

   関口の取締役も同日、事実だと取材に認め、「関係各所の皆様に多大なご迷惑をおかけしたのは間違いございません。今後このような事態が起きないように、二重の安全策を取りながら、会社の運行をしていこうと思っております」と伝えた。

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