原因は「金属製の網の固定が不十分」か
運搬に至るまでの詳しい経緯は下記のとおり説明した。
「(1)11月16日に株式会社関口が、鉄くず(有価物)として弊社工場から、上三川町の事業所に引き取りました。その際、空き缶は、パレットに整列・段積みされ、ビニールで上部、側面が覆われた状態であり、散乱のおそれはありませんでした。
(2)11月16日~12月1日に株式会社関口にて、ビニールをとり、パレットから空き缶のみを長方形の箱型コンテナに移し、保管していました。
(3)12月2日に箱型コンテナをトラックに積み込み、国道352号線を栃木市にある製鋼原料・非鉄金属処理業者 関口商事株式会社に運搬していました」
空き缶が落ちた原因は、次の見解を述べる。
「(3)の箱型コンテナは上部を金属製の網にて蓋をし、落下防止措置をしておりますが、今回、金属製の網の固定が不十分であり、運搬中の振動で網がずれ、空き缶が吹き飛び落下したものと思われます」
問題発生後、2日16時ごろには目撃者から警察に通報があったという。警察からの連絡がまわり、最終的には、下野市の土木建築業者と近隣住民が「約300本」を回収した。さらにアシードブリューと関口は4日9時ごろから、運搬ルートを確認して「168本」を拾った。