今オフの去就が注目されていた大物選手の移籍先が続々と発表されている。オリックスの山崎福也はFA宣言し、巨人、DeNA、ヤクルト、ソフトバンクとの争奪戦を制した日本ハムへ。広島・西川龍馬はリーグ3連覇を飾ったオリックスに移籍を決断した。出場機会を求めて巨人を自由契約となった中田翔は中日への電撃入団が決まった。
その中でまだ動向が決まってないのが、FA権を行使した西武・山川穂高だ。過去に3度本塁打王を獲得し、球界を代表するスラッガーとして活躍していたが、今季は自身の女性問題を巡る不祥事が大きく影響して17試合出場にとどまった。
「加入すれば戦力面で大きなプラスアルファ」
西武は9月4日に無期限の公式試合出場停止処分にすることを発表。推定年俸2億7000万円から大幅減俸で単年契約を提示したとみられるが、山川は故障者特例措置に伴って取得した国内FA権の行使を決断した。
移籍先として、獲得を検討していることが報じられた球団はソフトバンクのみ。メディア報道によると、右の強打者としての実力を高く評価しながらも、女性トラブルについて球団フロントは入念に調査を進める方針を示しており、獲得に正式に名乗りを挙げるまでには至っていない。
「ソフトバンクの球団内でも山川獲得に関して賛否両論の意見があるでしょう。ファンから反発の声が想像以上に多いことも考慮しなければいけない。ただ、加入すれば戦力面で大きなプラスアルファになることは間違いない。山川も猛省しており、真摯な姿勢で野球に取り組むでしょう。ソフトバンクが獲得を見送るようなら西武残留の芽が出てくる。越年になることは考えにくいので今月中に動向が決着するのでは」(スポーツ紙デスク)
山川が来季プレーする球団は西武かソフトバンクか――。(中町顕吾)